やろうと決めても、朝になると「また今度」になっていた

以前は、決めたことをどのように先送りしていましたか?

自分で「これをやろう」と決めても、次の日には忘れてしまうことがありました。覚えていても、いざ朝になると「また今度でいいか」と思ってしまう。やりたいことがあっても、そのまま先送りすることが結構ありました。

朝に続けたいことも、頭の中にはありました。でも、起きたときには「明日でいいか」となりやすく、考えていたことと実際の行動がつながっていませんでした。

やりたい気持ちがあっても動けなかったのは、なぜだと思いますか?

やりたい気持ちはありましたが、自分の中の何かに負けてしまうように感じていました。振り返ると、気持ちがそこまで決まっていなかったのかもしれません。

「やりたい」と考えるところまではできても、そのために何をするのかをはっきり決めていない。だから、その場になったときの気分で先送りしてしまっていたのだと思います。

「書いたからやろう」──自分との約束を言葉にしたきっかけ

取り組み始めるとき、何を大切な方向として置きましたか?

私は、「自分との約束を守る」ということを大切にしたいと思っていました。自分でやろうと決めたことを、そのまま流さずに行動へ移したい。その方向は、取り組み始める前から置いていたと思います。

ただ、頭の中で思っているだけでは、翌日になると忘れたり、先送りしたりしていました。自分との約束を、見返せる形にする必要がありました。

最初に、約束をどのように言葉にしましたか?

夜のジャーナリングで、翌朝にやることを書きました。朝になったら、その内容を見返します。すると、「書いたからやろう」と思えるようになりました。

書くことで、自分への約束を少し強くできたのだと思います。誰かに言われたからではなく、自分で決めたことを自分で思い出す。その小さな流れが、行動を始める手掛かりになりました。

朝に決め、夜に見直す時間を持つ

毎日見直すことで、最初に感じた違いは何でしたか?

一番大きかったのは、自分を見直す機会を毎日持てたことです。朝に決めたことができたのかを夜に見て、できなかったことがあれば、何があったのか、なぜだったのかを少しずつ振り返りました。

以前は、できなかったこともそのまま流れて、やがて忘れていました。朝と夜に見直すと、その日の出来事を記憶に留め、自分の行動を簡単に振り返れるように感じました。

自分が向かいたい方向は、どのように見えるようになりましたか?

以前から、自分が大切にしたいことは、何となくあったと思います。でも、いつも見える場所にあるわけではなく、はっきりしていませんでした。

書こうとすると、「自分はどうしたいのか」「この方向でよいのか」を言葉にする必要があります。最初は難しく、時間がかかりました。それでも、書いて見直すうちに、ぼんやりしていた方向を文字で確かめられるようになりました。

「できなかった」を、「今日はやらない」に変える

時間の使い方は、どのように見直しましたか?

仕事をする時間、休む時間、自分がやりたいことをする時間を、どう分けるか考えました。何を効率よく進めるかだけでなく、「これはやらなくてもよい」「今日はやらない」と自分で決めることも大切なのだと気づきました。

以前は、その日に予定したことが終わらなければ、全部終えるまでやっていました。でも、決めたところまで来たら、今日はここで終える。残ったことは、夜の振り返りで確認し、次にやることとして置き直しました。

「やらない」と選ぶことには、どんな意味がありましたか?

同じようにタスクが残っていても、「できなかった」と「今日はやらないと決めた」では、自分の受け止め方が違いました。

できなかったと思うと、そのタスクは次の日にはとても重く感じられます。一方で、自分で区切りを決めて残したのなら、「次にやればよい」と考えられる。やることだけでなく、やらないことも自分で選べたことが大きかったです。

書いたとおりにできない日は、どう捉えましたか?

この行動をするときは先送りしそうだ、別のことへ気を取られそうだと、あらかじめ書くと分かりやすくなりました。それでも、予定外のことが起きて、書いたとおりにできないことはありました。

そんなときも、ただ失敗したと決めつけるのではなく、自分が別のことを選んだ理由を見ました。その選択から、自分が何を大切にしたいのかへ気づくこともありました。

書かない時期も含めて、自分との約束へ戻る

取り組みが終わったあとも、同じように続けられましたか?

取り組みの期間が終わったあと、私はジャーナリングをしない時期がありました。すると、続けようとしていた行動が減り、仕事の時間も区切らずに過ごすようになりました。

一度書いたから、その後はずっと自分でできるわけではありませんでした。言葉にせず、朝に決める時間を持たないと、以前の方向へ少しずつ戻っていく。そのことに気づき、インタビューの前から、また少しずつ書き始めました。

これから、どんなことを続けていきたいですか?

自分との約束を守れるかどうかで、その後の行動は大きく違うと感じました。だから、これからも自分との約束を言葉にし、見直すことを続けたいです。

毎回すべてを予定どおりにするということではありません。やることも、やらないことも自分で決める。その選択を重ねながら、自分が置いた方向へ進んでいけたらと思っています。

自分との約束を守りたい人へ

同じように先送りしてしまう人へ、今伝えたいことはありますか?

私の場合は、自分との約束を頭の中だけに置かず、書いて見返すことで、行動が見えやすくなりました。

自分で決めたことを守りたいけれど、つい先送りしてしまう。そんな人は、まず自分がどんな約束をしたいのかを言葉にしてみると、次に選ぶ行動が少し見えてくるかもしれません。