記録してはいたけれど、どう生かすか分からなかった
以前の日記には、どんなことを書いていましたか?
以前から、自分で日記を書いていました。その日にあった出来事を記録していましたが、それが自分にどうつながるのか、実感を持てずにいました。
一日ごとの出来事は残っていても、そこから何を選ぶのか、一週間をどう振り返るのかまでは決めていませんでした。記録することと、次の行動を選ぶことが分かれていたのだと思います。
行動の面では、どんなことを後回しにしていましたか?
私は、やりたいことを優先しがちでした。一方で、自分の中で「これはしておかなければ」と思う用事は、「後でもいいか」と先延ばしにすることがありました。
自分の人生を大切にしたい、やりたいことをやりたいという思いはありました。でも、それを支える習慣や、必要なことにも意識を向ける仕組みは、まだつくれていませんでした。
「自分の習慣として生かしたい」──記録を見直したきっかけ
始める前、どんな習慣がほしいと思っていましたか?
私は、自分の人生を自分で選んで生きたいと思っていました。そのために、自分の軸になるような習慣が必要だとも感じていました。
自分が大切にしたいことは、ある程度言葉にできていました。ただ、それを日々の習慣としてどう生かすかが決まっていませんでした。記録を次の選択へつなげる方法を探していたことが、取り組み始めたきっかけです。
これまでの日記との違いは、どこに感じましたか?
一日の出来事を残すだけでなく、その日選ぶ行動を決め、後から振り返るところに違いを感じました。さらに、一日ずつの記録を、一週間のまとまりでも見直すようになりました。
書いたことが次の行動へつながり、行動したことをまた振り返る。その繰り返しを、自分の習慣として続けてみようと思いました。
合っているかより、まず書いて振り返る
書きながら、「これで合っているのか」と迷うことはありましたか?
何度もありました。それでも、合っているか間違っているかより、まずやってみることが大切なのだと考えるようになりました。
失敗してもよいし、中途半端でもよい。毎回きれいにできることを条件にせず、淡々と続ける。その考え方があると、迷いながらでも書き続けられました。
一週間を振り返ると、日記の読み方は変わりましたか?
以前の日記は、その日にあったことを書いて終わりでした。週ごとの振り返りを始めてからは、自分の日記も読み返し、「こんな一週間だった」と見直すようになりました。
日々の出来事が並ぶだけではなく、何を選び、どこで止まり、次にどうしたいのかを見る時間になりました。一日では気づきにくい流れも、まとまりで振り返ると見えやすくなりました。
寝る前に、明日やることを決める
なぜ、朝ではなく寝る前に書くようになったのですか?
朝はほかにすることがあるため、私は寝る前に書くようにしました。翌日をどんな一日にしたいか、どんな行動や振る舞いを選ぶかを決めてから眠ります。
朝になったら、前の夜に書いた内容を手掛かりに行動します。自分の生活に合う時間を選んだことで、記録を続けるだけでなく、翌日の選択へつなげやすくなりました。
翌日の行動には、どんなことを置きましたか?
やりたいことなら、図書館へ行って本を読むこと。必要なことなら、先延ばしにしていた用事を書き出し、翌日に一つ取り組むこと。大切にしたい方向に合わせて、具体的な行動を置きました。
書けない日があっても、それで終わりにはしませんでした。数日空いてしまった記録も、思い出せる範囲で短く書く。全部を埋めることより、また記録へ戻ることを大切にしました。
選択を自分の手に置き、まず自分を満たす
自分で選ぶことを、どのように考えていますか?
私はもともと、自分の人生の決定権は自分にあると考えていました。誰かに選択を握られるのではなく、自分がどう生きるかを模索しながら、自分で決めたいと思っています。
ジャーナリングは、その考えを新しく与えたというより、毎日の行動へつなげる時間になりました。前の夜に明日の選択を書き、自分が決めたことを自分で確かめる。その小さな繰り返しが、自分の選択を手元に置く助けになっています。
これから、何を大切にしていきたいですか?
誰かのために動くときも、自分を置き去りにしたままでは、疲れてしまうと思っています。まずは自分が何を大切にしたいのかを確かめ、自分を満たすことから始めたいです。
そのうえで、自分の中にあるものを人にも分けていけたらよいと思っています。自分のために選んだことが、結果として誰かのためにもなる。そんな方向を意識して生きていきたいです。
失敗しても、中途半端でも始めたい人へ
記録を続けられるか不安な人へ、伝えたいことはありますか?
やるかどうか迷っていることがあるなら、まずは軽い気持ちで試してみてもよいと思います。やってみて自分には合わないと感じたら、そこでやめる選択もできます。
最初から完璧に続けようとしなくても、失敗しても、中途半端でもよい。書けない日があれば、短く再開する。私にとっては、正しく続けることより、記録へ戻り、次の行動をまた一つ選ぶことが大切でした。