流されるまま、頑張る方向が見えなかった

以前は、仕事や休日をどのように過ごしていましたか?

以前の私は、流されるまま、求められるままに、やらなければならないことをやっていました。仕事では、すぐに対応しなければならないことに追われて、「いつかこういう仕事もしたい」と思っても、頭を横切るだけで終わっていたんです。

休日も、朝起きて何となくテレビをつけ、そのまま一日が終わることがよくありました。

その状態を、自分ではどのように感じていましたか?

頑張りたいこと、好きなこと、嫌いなことは、いろいろありました。でも、それぞれが散らばっていて、きれいにまとまっていない。その状態を何となく不安に感じて、「このままでいいのかな」と思っていました。

「私は何をやりたいんだろう」と立ち止まった

自分の進みたい方向と向き合い始めたきっかけは何でしたか?

以前の学びを通して、やりたいと決まっていることには動きやすくなりました。その一方で、「やりたいことはできるようになったけれど、私は結局、何をやりたいんだろう」と分からなくなってきたんです。

ちょうどその頃、ジャーナリングそのものに興味を持ち、本や動画を見るようになっていました。自分のやりたいことを、もう少しはっきりさせたいと思ったことが、向き合い始めたきっかけです。

「意味を見出す」が、選ぶための軸になった

最初に見つけた、大切にしたい価値は何でしたか?

最初の課題で、自分は何をやりたいのか、何を大切にしたいのかを考えました。そこで一番上に来たのが、「意味を見出す」という価値だったんです。

私にとっては、ただ物事をこなすのではなく、目的を定めて取り組むことが大切だったのだと思います。それを認識してから振り返ると、「これは何のためにやっているんだろう」「意味を感じにくいかもしれない」と思うことがいくつもあると気づきました。

価値を言葉にしてから、仕事の選び方はどう変わりましたか?

朝、仕事が始まる前に「今日はこうする」と書くことで、大切にしたい方向を意識して一日を始めるようになりました。目の前のことをそのまま引き受けるだけでなく、自分なりに取捨選択しながら過ごす感覚が出てきたんです。

また、自分一人で成果を出すことだけでなく、自分にできることをチームのみんなにもできるようになってもらい、チーム全体の成果を高めたいのだと気づきました。以前から頭を横切ることはありましたが、そこに焦点を置いて進みたいと思うようになりました。

「めんどくさい妖怪」と一緒でも、行動を進められた

面倒さや完璧にやらなければという考えに、どう向き合うようになりましたか?

私の中には、「めんどくさい妖怪」と「完璧主義妖怪」という二大妖怪が、何度も出てきました。書き続けるうちに、「この二つは毎回出てくるんだな」と分かってきたんです。

出てきたら、「また出てきたね」と気づく。出るのは当たり前だと思ったうえで、そのまま行動を進めるようになりました。途中からは、妖怪と友達になるような感覚でした。現れても、それに関係なく私は進める。そう思いながら、落ち着いて一緒に作業を進められるようになりました。

休日の過ごし方には、どのような変化がありましたか?

休日の朝にも、「今日は何としてもこれをやりたい」という行動を一つ決めるようになりました。それによって、だらだらしすぎず、やりたいことを行う日が増えていきました。

週ごとの振り返りでは、この先どうなりたいのか、何をやってみたいのかを書きました。続ける中で、やりたいことが少しずつはっきりして、休日にも無理のない範囲でそちらへ進めるようになったと感じています。

書くことを続けるために、どんな工夫をしましたか?

書く内容が型になっていたので、「今日は何を書こう」と題材から考えなくてよいことが、私には続けやすさにつながりました。朝と夜は移動時間にそれぞれ10分ほど、週ごとの振り返りは週末に30分から1時間ほど取り組んでいました。

最初は、この程度の書き方で大丈夫だろうかと心配することもありました。でも、最初から頑張って書きすぎなくても、その日に大切にしたい方向を意識する時間はつくれました。私の場合は、深さを求めすぎるより、毎日続けることが大事だったのだと思います。

変わり続ける価値観を、これからも磨いていきたい

これから、書くことを通してどのようになっていきたいですか?

価値観やありたい姿は言葉にできましたが、日々が過ぎる中で少しずつ変わり、さらに磨かれていく感覚があります。

これからも書くことを続けながら、自分のありたい姿や目指したいことを、さらにブラッシュアップしていきたいです。

漠然とした不安を抱える人へ、伝えたいこと

同じように、頑張る方向が見えず、漠然とした不安を抱えている人へ伝えたいことはありますか?

私には、一般にイメージしていたジャーナリングとは少し違うものに感じられました。

頑張りたいことはいろいろあるのに、どこへ向かいたいのかがまとまらず、漠然とした不安を抱えている方には、「自分は何を大切にしたいのか」を見つめる、こうした取り組み方もあると知ってもらえたらと思います。