出来事を書く日記だけでは、自分の軸が見えなかった

以前の日記では、どんなことにもやもやしていましたか?

しばらく、自分なりに日記をつけていました。でも、一日の出来事を書くだけになり、「これは何の意味があるのだろう」と思いながら続けていました。

何を大切にしたいかがはっきりしないまま書いていたので、その日をどう振り返ればよいのか、次に何を選べばよいのかが見えにくかったのだと思います。

日常では、自分の軸が見えないことをどう感じていましたか?

人の意見に流され、自分の考えをうまく言葉にできない場面がありました。納得してもらえないと、「自分は情けない」「だめだ」と責めることもありました。

大切にしたいことを振り返る機会がなく、何となくその場に合わせて選ぶ。考えがぐるぐるしたまま、目の前を乗り切ることに精いっぱいになる日もありました。

「日記に意味を感じたい」──参加を決めたきっかけ

以前の日記に、どんな物足りなさがありましたか?

我流でしばらく日記をつけていましたが、一日の出来事を書くだけになっていました。「これには意味があるのかな」と、もやもやしながら続けていたんです。

書くこと自体は続けていても、自分の考えや進みたい方向が見える感覚はなく、意味のある書き方を知りたいと思っていました。

ACTジャーナリングの何に興味を持ちましたか?

出来事を並べるだけではなく、最初に大切にしたい価値を置き、その日の行動を決め、夜に振り返る構成です。

その形なら、自分にとって意味のある書き方ができるかもしれないと思い、参加を決めました。

行動の記録から、自分固有の価値が見つかった

書き方を変えると、行動の見え方はどう変わりましたか?

まず、その日に大切にしたい価値を置きました。そのうえで、今日はどんな行動を選ぶのかを決め、夜に振り返りました。

出来事をあとから並べるだけではなく、自分はどの方向へ進みたかったのかを出発点にする。すると、それまで何となくしていた行動にも、「自分はなぜこれを選んでいるのか」という意味があると気づきました。

自分の価値に沿って選べたかを考えることで、ただ流されてしたのか、自分で選んだのかを確かめやすくなりました。

自分にとって大切なことは、どのように見つけましたか?

一日だけではなく、一週間の行動を並べて振り返りました。すると、違う場面で選んだ行動の間に、共通するものが見えてきました。

私の場合は、「一つの行動から、複数のよい影響を生みたい」という方向でした。それまで別々だと思っていた行動も、同じ価値につながっているのではないかと気づきました。

その言葉が見つかると、何が変わりましたか?

なぜその行動をするのかが言葉になると、取り組む意味を感じやすくなりました。

価値は、誰にでも共通する立派な言葉ではなく、自分の行動の中に表れているものだと思います。日々の記録を見て、自分が何度も選んでいることから探せたのが大きかったです。

つらさを消さず、一緒に連れて歩く

つらい感情が出たとき、以前はどう受け止めていましたか?

以前は、つらい出来事があると、「自分はだめな人間だ」と追い込んでいました。自分の考えを伝えられない場面や、相手に納得してもらえない場面で、特にそう感じていました。

つらさを、自分が間違っている証拠のように受け取っていたのだと思います。

今は、つらさとどのように関わっていますか?

つらい感情を打ち消すのではなく、「一緒に連れて歩く」という考え方に触れました。

私の場合は、いつもの範囲から一歩出て、自分が大切にしたい方向へ動こうとするときにも、つらさが出ることがあります。だからといって、つらさがあれば必ず成長しているということではありません。ただ、今のつらさをすぐに「自分はだめだ」という結論へ結びつけず、何を大切にして動こうとしていたのかを見直せるようになりました。

具体的には、どんな行動を選びましたか?

考えがぐるぐるしたとき、そのまま抱えるのではなく、何を考えているのかを言葉にして、相手へ相談しました。

また、自分が大切にしたい方向とつながる学びがあれば、実際に足を運ぶこともありました。つらさや迷いがなくなってからではなく、それらを抱えたまま、今できる一歩を選びました。

複数のよい影響を生む方向を追求する

これから、どんな方向を大切にしていきたいですか?

一つの行動が、自分だけではなく、周りや別の場面にもよい形でつながっていく。そういう選択を増やしたいです。

少ない力で大きな結果を得ることだけが目的ではありません。自分にとっても、社会にとっても意味がある方向を考え、そのための行動を選んでいきたいと思っています。

その価値を、どう確かめ続けたいですか?

毎日、その日の価値と行動を結びつけ、週末に複数日の記録を振り返ります。

今置いている言葉が本当に自分に合っているのか、別の場面にも表れているのかを見ながら、生活の中で確かめ続けたいです。

日記の意味が見えなくなっている人へ

書いていても意味を感じにくい人へ、伝えたいことはありますか?

私も、出来事を記録するだけになり、「何のために書いているのだろう」と感じていました。

そんなときは、その日に何があったかだけでなく、「今日は何を大切にして、どんな行動を選びたいか」を先に置いてみる。何日かの行動を見比べ、自分が繰り返し選んでいるものを探す。そこから、自分の軸になる言葉が見つかることもあると思います。