変えたい気持ちはあっても、張り合いなく一日が過ぎていた

以前は、一日をどのように過ごしていましたか?

何かを変えなければと思ってはいました。でも、だから何をするかまでは決めず、ただ日常が過ぎていました。

仕事をしていれば生活は回ります。空いた時間があると、見たいものを選ぶというより、手元の画面を何となく開いていました。夜までそのまま過ごし、寝る時間も安定しにくかったです。淡々と繰り返す、張り合いのない生活だと感じていました。

仕事では、どんなことが曖昧になっていましたか?

与えられた仕事を、何となく進めていました。早く終えたい、目の前の人へよいものを届けたいという思いはあったはずなのに、そのために何を選ぶかまでははっきりしていませんでした。

何となく合格点を超えればよいと考え、自分から目的を置いて動くことが少なかったんです。後から振り返ると、それも張り合いを感じにくかった理由だと思います。

「まずやって、その後に考える」──変化へ踏み出したきっかけ

最初の一歩を選ぶきっかけになった考えは何でしたか?

計画を整えてから始めるだけではなく、「やってから分かることがある。まず試して、その後に考えて改良する」という話が心に残りました。

何を変えればよいかが全部見えてから動くのではなく、まず書いてみる。その言葉を受け取り、素直に試してみようと思ったことが、私のきっかけでした。

実際に始めると、どんなことが見えてきましたか?

やってみると、自分が意識していなかったことがたくさん見つかりました。片付け、学び、日々の過ごし方、仕事で目指したいこと。できていないことに気づき、「どうしよう」と思うこともありました。

それでも、問題を見つけること自体がつらいだけではありませんでした。一つずつ試し、また振り返ることで、これからすることが少しずつ明瞭になりました。

価値を朝に置くと、一日の選択基準が見えてきた

朝と夜の振り返りでは、何を確かめましたか?

朝に、その日大切にしたい価値と、今日する行動を決めました。夜には、できたかできなかったかにかかわらず、どんな一日だったかをもう一度振り返りました。

毎日その基準を置くことは、これまでにない習慣でした。「今日はこれをする」と決め、一日の中で思い出す。積み重ねるうちに、もっと自分にとって大切なことを選びたいという気持ちが出てきました。

後回しにしていたことを、どう日々へ入れましたか?

片付けや学びは、放っておいてもすぐに困るわけではありません。でも、そのままにしていると、ずっと気になり続けます。そこで、日々の行動の中へ少しずつ入れました。

同時に、私は自分の目標をあまりはっきり持っていなかったことにも気づきました。目標が見つかったわけではありません。それでも、「これから探したい」と思えたことは、以前との違いでした。

「面倒だな」を抱えたまま、必要な対話を選ぶ

行動するとき、どんな感情が邪魔をしていましたか?

一番多かったのは、「面倒だな」「やった方がよいけれど、やりたくないな」という感覚でした。

以前は、その面倒さのまま先送りすることがありました。書いて振り返る中で、まず「自分は面倒だと思っている」と正直に認め、そのうえで、本当はどうしたいのかを確かめるようになりました。

仕事の対話では、どんな行動を選びましたか?

仕事を早く進めたい、目の前のことへよりよく向き合いたいと思うなら、人へ報告したり相談したりする必要があります。それでも、声をかけることを面倒に感じる場面はあります。

面倒さがなくなってから話すのではなく、「でも、話さないとよい仕事はできない」と考えて、以前より早めに声をかけました。面倒だと感じる自分を否定せず、その感覚を抱えたまま必要な対話を選びました。

日々の土台を整え、できる選択を増やしていく

これから、どんな方向を大切にしたいですか?

まずは、日々を動くための土台を整えたいです。休む時間、食べるもの、体を動かすこと、身の回りを整えること。以前は意識していなかった小さな選択を、少しずつ自分で選びたいと思っています。

仕事では、目の前の人へ価値を届けられる自分でありたいです。大きな目標はまだ見つかっていませんが、何を大切にしたいかを確かめながら、その方向を探したいです。

そのために、どんな行動を続けたいですか?

できることを一つずつ増やし、外へ出たり、学びの場へ参加したりしたいです。

朝に価値と行動を決め、夜に振り返る。できなかった日も、そこで自分を責めて終わらず、次はどうするかを考える。その小さな循環を続けながら、生活と仕事の選択を増やしたいです。

何となく一日が過ぎてしまう人へ

以前の自分と同じような人へ、伝えたいことはありますか?

私は、何かを変えたいと思いながらも、何をするか決めないまま日々を過ごしていました。全部の計画を作ってから始めようとすると、いつまでも動けないことがあります。

まず一つ試し、やってから分かったことを振り返り、次のやり方を改良する。私も、始めたことで、意識していなかった問題にたくさん気づきました。でも、それらへ一つずつ取り組むうちに、「自分の人生をちゃんと生きている」という感覚が生まれました。何となく一日が過ぎていると感じるなら、今日大切にしたいことと、小さな一歩を一つだけ置いてみてほしいです。