睡眠を削ってでも期待に応えなきゃ──仕事を抱えこんでいた私が、優先順位をつけて取り組めるようになるまで

転職したばかりのトモさんは、仕事の成果と資格の取得を同時に求められ、焦りを感じていました。覚えることが多い中、上司から厳しい言葉を受けると、「自分はこんなに仕事ができなかっただろうか?」と考えてしまったといいます。

もともと「やればできる」という気持ちが強く、自分が抱えられる量を超えて仕事を引き受けてしまいがちでした。期待に応えようとして睡眠を削ったり、時間の見積もりが外れて慌てたりすることもありました。

そんなトモさんが、自分に求める「こうあるべき」を見直し、どのように仕事と勉強の優先順位を決められるようになったのか。周りの助言も受けながら順番を定め、日常の時間の使い方も見直していった過程をお聞きしました。

Before

  • 転職直後に結果が出ないことへ焦り、目の前のことを全部やろうとしていた
  • 「やればできる」と抱え込み、睡眠を削ったり、時間が足りず慌てたりしていた
  • 返信がないと「嫌な思いをさせたかも」と、悪い方に考えていた
  • 帰宅後は時間がないと思い、自分が何に時間を使っているかを捉えられていなかった

After

  • 資格の勉強を先に進めると優先順位を決め、仕事に力を注ぐまでの道筋を立てられた
  • 周囲の助言も受けながら、全部を同時に抱え込まない考え方ができるようになった
  • 返信がない時も、忙しいのかもしれないなど、別の可能性を考えられた
  • 時間の使い方を見直し、平日に使える時間が30分〜1時間増えたと感じている

Contents

目次

  1. 早く結果を出そうと、抱えられる量を超えて仕事を引き受けていた頃
  2. 自分に向けた「こうあるべき」を見直したい──考え方に向き合うきっかけ
  3. 返信がない理由を考え直し、自分の想像を事実と分けられた
  4. 資格を先に進めると決め、平日に使える時間も増えていった
  5. 全部できなくても、無理のない範囲で続けていく
  6. 期待に応えようと、抱え込んでしまう人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

早く結果を出そうと、抱えられる量を超えて仕事を引き受けていた頃

転職した頃は、どんな状況だったのでしょうか?

転職したばかりで、覚えることが多い時期でした。仕事で成果を出すことに加えて、会社から資格の取得も求められていて、上司には同時に進めるよう言われていました。

結果が出ない自分に焦って、「こんなに仕事ができなかったかな?」と思うこともありました。焦ると、目先のことをたくさんやらなければ、全部に手を出さなければという気持ちになっていたんです。

以前から、引き受けすぎることはありましたか?

良くも悪くも、「やればできる」と思っているところがありました。それで、自分が抱えられる量を超えてしまうことも多かったです。

睡眠を削ったり、仕事ややりたいことにかかる時間を見誤って、パニックになったりすることもありました。焦って行動だけを進めて、気づくと、どれも中途半端だったという経験もありましたね。

人には求めなくても、自分には「こうあるべき」と厳しく考えていたと思います。

自分に向けた「こうあるべき」を見直したい──考え方に向き合うきっかけ

ワークに向き合い始めたきっかけは何ですか?

自分では最初、完璧主義だとはあまり思っていませんでした。でも、仕事をする中で、周りからそういうところを言われることはありました。

考え方についての話を聞く機会があって、「こうあるべき」という考えも、自分を苦しくするクセになると知ったんです。それを聞いて、一度、自分のクセを見直す時間を取るのがいいのかなと思いました。

忙しい中で、どんなふうに取り組んでいましたか?

日中に何か出来事があったり、気持ちが動いたりした時は、スマホにメモしていました。夜にできれば良いんですが、疲れていたり仕事が忙しかったりするので、翌朝に書くことが多かったです。

最初は、届く案内を見て「やらなきゃ」と思っていました。でも、慣れてくると、書くことで少し気持ちが楽になると感じられて、モヤモヤした時に自分から書こうと思うようになりました。

返信がない理由を考え直し、自分の想像を事実と分けられた

物事の受け止め方が変わったと感じた場面はありますか?

先輩と遊ぶ予定を決めている時、ほぼ決まりかけていた内容に、僕から変更を提案したことがありました。いつもは返事が早い先輩なのに、既読がついたまま返事がなかったんです。

以前なら、「変なことを送ってしまったかな?」「予定を変えようとして、嫌な思いをさせたかな?」と、そのことばかり考えていたと思います。

その時は、「今は忙しいのかもしれない」「読んだけれど、考えている途中なのかもしれない」と、ほかの可能性を考えられました。

その後、先輩からはどんな返事がありましたか?

単純に忙しくて返せなかったということで、提案した内容も、全然良いと思うと返事をもらいました。

自分の想像を、そのまま事実のように捉えていたんだと気づきましたね。不安な気持ちが全くなくなったわけではありません。それでも、返事がないのは自分のせいだと決めつけず、ほかの理由も考えられたのは大きかったです。

ほかの方のワークを見たり、コメントをやり取りしたりする中でも、自分ではいろいろ考えたつもりのことに、さらに違う見方があると分かりました。

資格を先に進めると決め、平日に使える時間も増えていった

仕事と資格の勉強には、どう取り組むことにしたのですか?

仕事と勉強をどう進めるか、一度立ち止まって考えました。僕には、両方を同時にうまく進めるのは難しいと思ったんです。

まずは資格の勉強に力を入れて、取り終えてから仕事へ力を注ごうと、自分の中で順番を決めました。

上司からは、その後も両方やるように言われましたし、仕事の結果が出ていないことも指摘されました。上司の反応が変わったわけではありません。

ただ、身近な先輩に相談すると、「先に資格を取る方を優先してからでも、遅くない」と言ってもらえました。ワークを通じたやり取りでも、同じように助言をもらえたことが励みになりました。

すぐに両方の結果が出るわけではないので、気持ちが揺らぐこともあります。それでも、周りに支えてもらいながら、自分の中で順番を決められたことは大きかったです。

日常の時間の使い方には、どんな変化がありましたか?

以前は、仕事から帰って、ご飯を食べたりしていると、もう時間がないと思っていました。でも、「本当に時間がないのかな?」と、何に使っているかを書いてみたんです。

スマホやテレビを見ている時間だけでなく、ご飯を食べてからお風呂や歯磨きに移るまでの10分、20分など、間の時間も意外とありました。

そういう時間の使い方を見直すと、平日でも30分〜1時間ほど、使える時間が増えました。自分でも少し驚きましたね。紙に書いたことで、何に時間を使っているのかが分かったのが良かったと思います。

全部できなくても、無理のない範囲で続けていく

すべてを完璧にやろうとする気持ちは、どう変わりましたか?

ワークも、途中から難しい段階に進むものがあったんですが、僕はそこまで手が回りませんでした。転職したばかりで、環境の変化もあったので、新しい段階に切り替える余裕がなかったんです。

でも、最初の段階のままでも良いと言ってもらえましたし、そこでも自分の変化は感じ始めていました。だから、今は無理に段階を上げなくてもいいかなと思えたんです。

学んだことを続けるうえで、どう考えていますか?

その時期にやったことだけで終わるものではなく、その後に自分がどれだけ続けるかも大事だと思っています。手が回らなかった内容も、後から取り組めると思うんです。

転職と重なった時期は、正直、厳しいタイミングを選んだなとは思います。無理なく取り組める時間があることも大切ですね。そのうえで、まずやってみるぐらいの気持ちで、考え方との付き合い方を知るのは良いと思っています。

期待に応えようと、抱え込んでしまう人へ

同じように悩む方へ、どんなことを伝えたいですか?

僕の場合、全く知らなかったことを知って、劇的に変わったという感覚ではありませんでした。どこかで読んだり、聞いたりしたことのある話もあったと思います。

でも、知っていることと、実際にできることは違うと強く感じました。自分の生活の中で、どう実践すればいいかは、それまで分かっていなかったんです。

教わったことを自分で試してみた経験は、大きかったですね。最初から全部をやろうとしすぎず、まず取り組んでみることを、過去の自分にも伝えたいです。

CBTジム®で、全部やるべきという考え方に気づき、取り組む順番を見直す

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

期待に応えようと仕事を抱え込んでしまう方も、使える時間や自分が抱えられる量を確かめ、周囲に相談しながら取り組む順番を考えてみませんか。

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