早く結果を出そうと、抱えられる量を超えて仕事を引き受けていた頃
転職した頃は、どんな状況だったのでしょうか?
転職したばかりで、覚えることが多い時期でした。仕事で成果を出すことに加えて、会社から資格の取得も求められていて、上司には同時に進めるよう言われていました。
結果が出ない自分に焦って、「こんなに仕事ができなかったかな?」と思うこともありました。焦ると、目先のことをたくさんやらなければ、全部に手を出さなければという気持ちになっていたんです。
以前から、引き受けすぎることはありましたか?
良くも悪くも、「やればできる」と思っているところがありました。それで、自分が抱えられる量を超えてしまうことも多かったです。
睡眠を削ったり、仕事ややりたいことにかかる時間を見誤って、パニックになったりすることもありました。焦って行動だけを進めて、気づくと、どれも中途半端だったという経験もありましたね。
人には求めなくても、自分には「こうあるべき」と厳しく考えていたと思います。
自分に向けた「こうあるべき」を見直したい──考え方に向き合うきっかけ
ワークに向き合い始めたきっかけは何ですか?
自分では最初、完璧主義だとはあまり思っていませんでした。でも、仕事をする中で、周りからそういうところを言われることはありました。
考え方についての話を聞く機会があって、「こうあるべき」という考えも、自分を苦しくするクセになると知ったんです。それを聞いて、一度、自分のクセを見直す時間を取るのがいいのかなと思いました。
忙しい中で、どんなふうに取り組んでいましたか?
日中に何か出来事があったり、気持ちが動いたりした時は、スマホにメモしていました。夜にできれば良いんですが、疲れていたり仕事が忙しかったりするので、翌朝に書くことが多かったです。
最初は、届く案内を見て「やらなきゃ」と思っていました。でも、慣れてくると、書くことで少し気持ちが楽になると感じられて、モヤモヤした時に自分から書こうと思うようになりました。
返信がない理由を考え直し、自分の想像を事実と分けられた
物事の受け止め方が変わったと感じた場面はありますか?
先輩と遊ぶ予定を決めている時、ほぼ決まりかけていた内容に、僕から変更を提案したことがありました。いつもは返事が早い先輩なのに、既読がついたまま返事がなかったんです。
以前なら、「変なことを送ってしまったかな?」「予定を変えようとして、嫌な思いをさせたかな?」と、そのことばかり考えていたと思います。
その時は、「今は忙しいのかもしれない」「読んだけれど、考えている途中なのかもしれない」と、ほかの可能性を考えられました。
その後、先輩からはどんな返事がありましたか?
単純に忙しくて返せなかったということで、提案した内容も、全然良いと思うと返事をもらいました。
自分の想像を、そのまま事実のように捉えていたんだと気づきましたね。不安な気持ちが全くなくなったわけではありません。それでも、返事がないのは自分のせいだと決めつけず、ほかの理由も考えられたのは大きかったです。
ほかの方のワークを見たり、コメントをやり取りしたりする中でも、自分ではいろいろ考えたつもりのことに、さらに違う見方があると分かりました。
資格を先に進めると決め、平日に使える時間も増えていった
仕事と資格の勉強には、どう取り組むことにしたのですか?
仕事と勉強をどう進めるか、一度立ち止まって考えました。僕には、両方を同時にうまく進めるのは難しいと思ったんです。
まずは資格の勉強に力を入れて、取り終えてから仕事へ力を注ごうと、自分の中で順番を決めました。
上司からは、その後も両方やるように言われましたし、仕事の結果が出ていないことも指摘されました。上司の反応が変わったわけではありません。
ただ、身近な先輩に相談すると、「先に資格を取る方を優先してからでも、遅くない」と言ってもらえました。ワークを通じたやり取りでも、同じように助言をもらえたことが励みになりました。
すぐに両方の結果が出るわけではないので、気持ちが揺らぐこともあります。それでも、周りに支えてもらいながら、自分の中で順番を決められたことは大きかったです。
日常の時間の使い方には、どんな変化がありましたか?
以前は、仕事から帰って、ご飯を食べたりしていると、もう時間がないと思っていました。でも、「本当に時間がないのかな?」と、何に使っているかを書いてみたんです。
スマホやテレビを見ている時間だけでなく、ご飯を食べてからお風呂や歯磨きに移るまでの10分、20分など、間の時間も意外とありました。
そういう時間の使い方を見直すと、平日でも30分〜1時間ほど、使える時間が増えました。自分でも少し驚きましたね。紙に書いたことで、何に時間を使っているのかが分かったのが良かったと思います。
全部できなくても、無理のない範囲で続けていく
すべてを完璧にやろうとする気持ちは、どう変わりましたか?
ワークも、途中から難しい段階に進むものがあったんですが、僕はそこまで手が回りませんでした。転職したばかりで、環境の変化もあったので、新しい段階に切り替える余裕がなかったんです。
でも、最初の段階のままでも良いと言ってもらえましたし、そこでも自分の変化は感じ始めていました。だから、今は無理に段階を上げなくてもいいかなと思えたんです。
学んだことを続けるうえで、どう考えていますか?
その時期にやったことだけで終わるものではなく、その後に自分がどれだけ続けるかも大事だと思っています。手が回らなかった内容も、後から取り組めると思うんです。
転職と重なった時期は、正直、厳しいタイミングを選んだなとは思います。無理なく取り組める時間があることも大切ですね。そのうえで、まずやってみるぐらいの気持ちで、考え方との付き合い方を知るのは良いと思っています。
期待に応えようと、抱え込んでしまう人へ
同じように悩む方へ、どんなことを伝えたいですか?
僕の場合、全く知らなかったことを知って、劇的に変わったという感覚ではありませんでした。どこかで読んだり、聞いたりしたことのある話もあったと思います。
でも、知っていることと、実際にできることは違うと強く感じました。自分の生活の中で、どう実践すればいいかは、それまで分かっていなかったんです。
教わったことを自分で試してみた経験は、大きかったですね。最初から全部をやろうとしすぎず、まず取り組んでみることを、過去の自分にも伝えたいです。
CBTジム®で、全部やるべきという考え方に気づき、取り組む順番を見直す
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
期待に応えようと仕事を抱え込んでしまう方も、使える時間や自分が抱えられる量を確かめ、周囲に相談しながら取り組む順番を考えてみませんか。