同僚が不機嫌でも、私は穏やかに接する──人の顔色に振り回されず自分で選べるようになった人との関わり方

マリマリさんは、職場に不機嫌な人がいると、その様子が気になって仕事がうまく進まなくなることがありました。自分に向けられた怒りでなくても、自分まで責められているように感じていたといいます。

気にしすぎると分かっていても、似た場面になると同じ考えが出てくる。人と食事をする時も、何を話せばよいか分からず、話せない自分を責めてしまうことがありました。

そんなマリマリさんが、相手の反応と自分の責任を分け、どのように穏やかに話しかけられるようになったのか。周囲に気を遣うばかりだったところから、自分の気持ちも大切にするようになった変化をお聞きしました。

Before

  • 不機嫌な同僚がいると気になりすぎて、仕事や対応がうまくできなかった
  • 相手の表情や反論を見て、自分は話さない方がよいと感じていた
  • 母に否定的なことを言われると、そのまま自分はダメだと受け止めていた
  • 人の反応を強く気にするのが当たり前で、自分の特徴だと気づいていなかった

After

  • 同僚が不機嫌でも、自分は明るく穏やかに話しかけられるようになった
  • 意見が伝わらなくても、自分を否定せず、次の伝え方を考えられるようになった
  • 母の言葉を自分の評価と切り分け、自分を認めたり、その場を離れたりできるようになった
  • 人を気にかける自分の良さも認めながら、自分も大事にしていいと思えるようになった

Contents

目次

  1. 周囲の不機嫌を気にして、話せない自分も責めていた頃
  2. 「自分が悪い」以外の見方を知った──考え方に向き合う転機
  3. モヤモヤを書いて、自分を責める前に別の見方を探せるようになった
  4. 同僚には穏やかに話しかけ、母の言葉にも自分を否定せずにいられた
  5. 人を気にかける良さも、自分の気持ちも大切に
  6. 自分の考え方に気づいても、変えられずにいる人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

周囲の不機嫌を気にして、話せない自分も責めていた頃

職場では、どんなことに悩んでいましたか?

身近に、いつも不機嫌そうにしている同僚がいました。その人のことがすごく気になって、気を遣いながら仕事をしていたんです。

相手の不機嫌な様子ばかり気になって、仕事がうまく進まなくなっていました。話しかける時も、心配しながらおずおずと声をかけていましたね。

自分に向けられた怒りでなくても、誰かが怒っているのを見ると、自分まで責められているような気持ちになっていました。

人との会話でも、反応が気になっていたのでしょうか?

何人かで昼ご飯を食べる時、何を話したらいいか分からずに固まってしまうことがありました。そして、「なんで話せないんだろう?」と、そんな自分を責めていました。

何か話して、相手が少し不快そうな表情をしたように見えると、「私は話してはいけないんだ」と思っていました。

自分の意見が伝わらないと、「私の言うことなんて、言ってもしょうがない」と感じる。そういう考え方は、子どもの頃からありました。

「自分が悪い」以外の見方を知った──考え方に向き合う転機

ワークを始める前から、ご自身の考え方は気になっていましたか?

自分に自信がないことや、自分を責める考え方をしていることには、気づいていました。でも、気づいていても変えられなかったんです。

以前より少し楽になっていた部分もあったんですが、似たことがあると、また同じ考えが顔を出していました。悪いことが起きると、自分のせいだと思ってしまうところがありましたね。

考え方を見直す中で、転機になったことは何ですか?

別の見方を考えるワークをして、「自分が悪い」と同じように受け取っていたことに気づきました。それ以外の見方もあるんだと分かったんです。

人によって考えが違うことは、もともと頭では分かっていたつもりでした。でも、自分が書いたことに直接助言をもらって、やり取りをすると、「そんな捉え方もあるんだ」と、実感できたんです。

モヤモヤを書いて、自分を責める前に別の見方を探せるようになった

最初は、自分の気持ちをうまく書けましたか?

起きたことと感情を分けるのは、難しかったです。なんとなくモヤモヤしていても、何に対してそう感じているのか、言葉にできないことがありました。

でも、書いていると少しずつ分かってくることに気づいて、「モヤモヤしたら、とりあえず書いてみよう」と思うようになりました。

思いついた時にメモして、時間があればその場で書いたり、昼休みに改めて書いたりしていました。続けるうちに、自分の思い込みがいろいろ出てくることが、面白くなっていったんです。

いつもの考えが浮かんだ時、どうするようになりましたか?

前は、最初に浮かんだ考えにガチガチに囚われていました。今は「ちょっと待って、ほかの見方はないかな?」と考えるようになりました。

例えば会話がうまくいかなかった時も、「今回はうまくいかなかったんだな。次はどうだろう?」と思えるようになりました。今も話すのがとても上手なわけではないんですが、一つダメだったからといって、そのまま自分を責め続けなくなりました。

それまで思いつかなかった対応も、「やってみてもいいんだ」と思えると、気持ちが少し自由になりました。

同僚には穏やかに話しかけ、母の言葉にも自分を否定せずにいられた

同僚への接し方は、どう変わりましたか?

相手は相手、自分は自分と、分けて考えられるようになりました。同僚が不機嫌でも、私まで不機嫌になるのは嫌だなと思ったんです。

だから、自分は穏やかに接しようと決めました。話しかける時も、相手の様子におびえるのではなく、自分は機嫌の良い状態で行こうと決めて、ニコニコと明るく話せるようになりました。

誰かが怒っていることと、自分が悪いことは同じではない。自分に向けて何か言われた時にも、「本当に私だけが悪いのかな?」と考えられるようになったと思います。

ご家族とのやり取りにも、変化はありましたか?

母は明るく元気な人ですが、私が何かをしようとすると、ダメ出しをされることもありました。子どもの頃から、それで傷ついた経験がありました。

ワークをしていた時期にも、母に「下手だな」と言われることがありました。以前なら、私は下手なんだと落ち込んだり、母の顔を見たくないと思ったりしていたと思います。

その時は、母にそう言われても、「私は別にダメじゃない」と思えたんです。母の一言だけで、自分まで自分を否定しなくてよくなりました。

怒りが湧くことはあります。でも、話を聞きたくない時はそう伝えて、いったんその場を離れて落ち着くこともできるようになりました。

人を気にかける良さも、自分の気持ちも大切に

人の反応が気になる自分を、今はどう捉えていますか?

ワークを見てもらう中で、人の反応をすごく気にしていると言われて、「みんなが同じくらい気にしているわけではないんだ」と分かりました。自分では、それが普通だと思っていたんです。

でも、助言をしてくださる方から、気になることは悪いところばかりではなく、良いところでもあると教えてもらいました。

以前なら、「気にしすぎる私はダメだ」と思っていたかもしれません。今は、気にかける自分も認めながら、相手の反応に振り回されすぎないようにできていると思います。人のことも大事にするけれど、自分も大事にしていいんだと感じています。

自分の考え方に気づいても、変えられずにいる人へ

過去のご自身や、これから取り組む方に伝えたいことはありますか?

過去の自分は、自分を責めていると気づいていても、どうしたらよいか分かりませんでした。実際に取り組んでみると、自分の考え方のクセと、その時にできる対応が分かってきました。私にとっては、期待していた以上の経験でした。

これから取り組む方には、ワークを実際にやってみることを大切にしてほしいです。私自身も、繰り返し書く中で気づくことが増えていきました。取り組もうとしている方を、応援しています。

CBTジム®で、相手の反応と自分を分け、自分も大切にする接し方を考える

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

周囲の不機嫌を自分のせいだと感じる方も、相手の反応と自分の気持ちを分け、話し方や距離の取り方を選ぶことから、人との関わり方を考えてみませんか。

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