気を遣いすぎて人に会うのが億劫──自分の気持ちを抑えていた私に会話を楽しむ余裕が生まれるまで

マークさんは、相手がどう思っているかを気にしすぎて、人に会うことが億劫になっていました。仕事のメール一つでも悪い展開をいくつも想像し、まだ起きていないことにまで、エネルギーを使っていたといいます。

怒りなどの嫌な感情は抑えるのが良いことだと思い、モヤモヤしても心の中に閉じ込めていました。悪い方へ考え続けることと、気持ちを抑えることが重なり、知らないうちに疲れをためていました。

そんなマークさんが、嫌な感情も認めてよいと気づき、どのように自分から人へ話しかけられるようになったのか。初めは変化を感じられなかったところから、人に会う楽しさや家族との会話が増えるまでをお聞きしました。

Before

  • 相手の気持ちを悪い方に想像し、人に会うのが億劫になっていた
  • 怒りなどの感情を抑えることが良いことだと思っていた
  • 家族にも「こうすべき」を求め、会話がぎこちなくなっていた
  • 寝坊すると慌てて出かけ、その後も一日中イライラしていた

After

  • 人に会うのが楽しくなり、自分から話しかけられるようになった
  • 嫌な感情も受け止められ、嬉しい・楽しいと感じる幅が広がった
  • 家族に考えを押しつけることが減り、妻から話しかけられる機会が増えた
  • 寝坊した日に落ち着いて朝の支度を済ませ、苛立ちを引きずらずに仕事ができた

Contents

目次

  1. 相手の気持ちを悪く想像し、会う前から疲れていた頃
  2. 本のワークを試して、もっと自分を知りたくなった──向き合うきっかけ
  3. 「変わっていない」と悩む自分を書き、抑えていた感情に気づいた
  4. 自分から人に話しかけられ、家族との会話も増えていった
  5. 一人で抱えず、自分でも試しながら学びを深めていく
  6. 気持ちを抑えるのが当たり前になっている人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

相手の気持ちを悪く想像し、会う前から疲れていた頃

以前は、人と会うことをどう感じていましたか?

知っている人でも初めて会う人でも、相手に気を遣ったり、どう思われているのかを悪い方に想像したりしていました。人に会うことが、とても面倒になっていたんです。

特に仕事では、これから会う人のことやメールの文面から、いろいろな可能性を考えていました。良い展開だけではなく、最悪の場合まで想像して、頭の中がいっぱいになっていましたね。

実際に悪いことが起こる時もありますが、多くは取り越し苦労でした。起きないことまであれこれ考えて、ものすごく疲れていたと思います。

嫌な感情が湧いた時は、どうしていたのでしょうか?

怒りなどの感情をコントロールすることが良いことだと思って、押し殺すような生活をしていました。

自分では、それが正しいと思っていたんです。でも、モヤモヤした気持ちを心の中に閉じ込めて、知らないうちにストレスをため込んでいたのだと思います。

本のワークを試して、もっと自分を知りたくなった──向き合うきっかけ

自分の考え方と向き合い始めたきっかけは何ですか?

サトマイさんの本を読んで、すごく心を動かされたことです。その本で、考え方を振り返るワークを知りました。

もともと本を読む習慣はあったのですが、どこでその本を知ったのかは、はっきり覚えていません。何かの紹介を見て、気になって手に取ったのだと思います。

読むだけでなく、実際に取り組もうと思ったのはなぜですか?

本の中のワークを試してみると、面白いなと感じたんです。特に前半で紹介されていた考え方に興味を持って、もっときちんとやってみたくなりました。

取り組む前後の変化を確かめていることを知ったのも、試してみようと思えた理由の一つでした。

「変わっていない」と悩む自分を書き、抑えていた感情に気づいた

最初から、自分の気持ちに気づけたのでしょうか?

最初は、感情が動いた出来事をワークにしようと言われても、そういう出来事があまり見つかりませんでした。相談すると、感情を抑えているのかもしれないと教えてもらいました。

それでも、すぐには分かりませんでした。ワークを重ねても変わった実感がなくて、1か月ほどたった頃に、「変化を感じられない」という悩み自体を書いてみたんです。

そこで、助言をくれる方から、感情を押し殺しているのではないかと、もう一度指摘してもらいました。「そういえば、最初にも同じことを言われたな」と思いましたね。

同じ言葉でも、その時は受け止め方が違ったのですか?

最初はワークのことも十分に理解できていなくて、自分のことを少し離れて見るのが難しかったのだと思います。続けてきたからこそ、もう一度言われた時には、自分が気持ちを抑えていたことに気づけたんですね。

怒りなどの感情も、自分にとって大切なものに反応しているのだと気づきました。嫌な感情を感じること自体が悪いわけではない、と。

実際にその気持ちを受け止めてみて、どうだったかを振り返る。その積み重ねで、嬉しいとか楽しいという感情も、以前より感じやすくなりました。自分一人では、なかなか気づけなかったことです。

自分から人に話しかけられ、家族との会話も増えていった

人と接する時には、どんな変化がありましたか?

相手にどう思われているかを気にしすぎなくなると、人に会うことが苦ではなくなりました。むしろ楽しくなって、自分から話しかけたり、知らない人と話したりできるようになったんです。

話してみると楽しくて、また人と会いたくなりました。あんなに面倒に感じていたのにと、自分でも驚いています。

家族とのやり取りは、どう変わったのでしょうか?

以前は「こうすべき」という思いが強くて、家族にも自分の考えを求めていました。それが緩んで、相手に圧力をかけることが減ったのだと思います。妻から話しかけられることが、すごく増えました。

息子も時期をずらしてワークに取り組んだのですが、息子のワークには口を出さず、お互いの記録も見ないようにしていました。息子が自由に取り組めることを大切にしたかったんです。

終わってからは、日常の出来事について「こういう考え方のクセもあるよね」と話せることが、ありがたいなと感じています。

仕事の場面で、いつもと違う行動を試したことはありますか?

私は個人事業主なのですが、寝坊して仕事に出るのが遅くなった日がありました。以前なら大慌てで支度をして電車に乗り、その後も一日中イライラしたまま働いていました。

その時は、いつもの朝の流れを落ち着いて済ませ、気持ちを整えてから出かけてみました。すると、イライラを引きずらずに仕事を進められたんです。

いつもと違う行動を取って、こんなふうに変わるんだと実感した出来事でした。

一人で抱えず、自分でも試しながら学びを深めていく

学びを深めるうえで、大切だと感じることは何ですか?

人の助けを借りながらも、自分で学ぶ姿勢を持つことです。一緒にワークをする仲間のコメントや、話し合いの場での発言には、すごく刺激をもらいました。

その後は、自分もほかの人のワークにコメントする形で関わりました。相手の記録をよく読んで考えると、自分の考え方を振り返る時間も増えます。自分が普段ためらっている行動を試す、後押しにもなったように思います。

ただ回数を重ねるだけでなく、もらった言葉を受け止めて、自分でも試す。そのための時間を取ることが大切だと感じています。

気持ちを抑えるのが当たり前になっている人へ

過去の自分に、今なら何を伝えたいですか?

自分一人では、気づけなかったことがありました。だから、助言をくれる人や、一緒に考える仲間がいる場を活用してほしいと思います。

私も初めは、変化を感じられませんでした。仲間の言葉を聞き、自分でも手を動かして取り組む中で、ようやく気づけたことがありました。その経験を伝えたいですね。

CBTジム®で、抑えてきた気持ちに気づき、人との関わり方を考える

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

相手に気を遣いすぎて会うのが億劫になる方も、自分の気持ちを確かめ、話しかけてみることや家族の話を聞くことから、人との関わり方を考えてみませんか。

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認知の歪みを整えて思考力を鍛える科学的な脳トレ