自分が我慢すればいいと黙り、上司とのすれ違いを深めていた頃
上司とは、どんな場面ですれ違っていたのでしょうか?
自分には「会社のために、こうした方がいい」という意見があって、上司にも別の意見がある。そんな時、僕も一度は自分の考えを伝えていました。
でも、食い違っている部分があると、「これは伝わらないな」と思って、それ以上言わなくなっていました。話さなくなると、お互いのすれ違いがさらに進んでしまう。そういう繰り返しになっていたと思います。
話すのをやめた時、どんな気持ちがありましたか?
自分が黙っておけば、先には進むのかなという気持ちが大きかったです。自分さえ我慢すればいい、と考えていました。
不満はため込んで、時には職場の外の人に聞いてもらっていました。たまりすぎた時には、やめていたたばこを吸ってしまったこともあります。
妻との会話でも、なるべく主張しない方が平和だと思っていました。長く一緒にいるうちに、相手はこう考えているはずだと、勝手に決めて接していたところもあったと思います。
考えを言葉にして伝えたい──自分の課題に重なる話を知ったきっかけ
考え方を見直そうと思ったきっかけは何ですか?
サトマイさんの動画を見たことがきっかけだったと思います。自分の今の課題に、とても近い話だと感じました。
特に気になったのが、実際に起きたことと、自分がどう受け取ったかを分けるという話です。僕はもともと、自分の考えを言葉にして、相手に伝わるように説明することが苦手だと感じていました。
その頃から、自分の考え方のクセは分かっていましたか?
同じ行動パターンを繰り返しているのだろうな、という感覚はありました。でも、「黙っていれば平和だと思っている」とまでは、言葉にできていませんでした。
自分ばかり頑張って遅くまで働いていた人が、早く帰れるようになった、という体験談を見た記憶もあります。自分にも近いところがあるのではないかと、期待を持ちました。
仕事でも家庭でも我慢する自分に気づき、話せる手応えが生まれた
ワークを重ねる中で、何が見えてきましたか?
上司との出来事も、プライベートの出来事も書いてみると、共通する考えが出てきました。仕事でも家庭でも、自分が我慢すればいいと思っていたんですね。
書くうちに、今までぼんやり感じていた自分のクセが、言葉になってきました。
自分の考えを伝えることに、怖さはありませんでしたか?
気持ちが高ぶっている時に口に出したら、自分がどうなってしまうんだろうと怖かったです。
でも、実際に話してみたら、相手の反応は意外と普通だったんです。自分も思ったより普通に話せて、そのことに驚きました。
伝える前に諦めるのではなく、「どういう意図ですか?」「こちらは、こう思いました」とやり取りできるようになったのは、大きな変化でした。
上司を一対一で誘って誤解が分かり、納得して働けるようになった
いつもと違う行動として、何を試しましたか?
一番印象に残っているのは、上司を一対一で飲みに誘ったことです。関係が悪くなる前には一緒に行ったこともありましたが、本音を抱えたままの時期は、誘いにくくなっていました。
それでも、このままだと何も良いことがないと思えたので、自分から誘いました。じっくり話してみると、お互いに誤解していたことが分かったんです。
黙っているうちは分からなかった誤解を、話すことで確かめられました。自分も納得して、前向きに仕事を進められるようになったことが大きいです。
話す時に、意識していたことはありますか?
自分を知ってもらおうというより、「相手を知りたい」と意識していました。
自分のことばかり考えるのをいったんやめて、相手がどう考えているのかを知ろうとする。それが、普段と違う行動を取る時の勇気につながったと思います。
家庭や普段の過ごし方にも、変化はありましたか?
妻にも、自分の考えを伝える機会が増えました。喧嘩をするということではなくて、黙って我慢する以外のやり取りをするようになったんです。少し仲良くなったかなと感じています。
ちょっとした空き時間に、人に連絡してみようとか、運動しようとか思えることも増えました。以前より気軽に、連絡や運動をしてみようと思えるようになりました。
本当に得たい結果を、もっとはっきりさせたい
これから、どんなことを深めていきたいですか?
自分が本当に得たい結果は何なのか、もっと掘り下げていきたいです。まだ、はっきり言葉にできていない部分があります。それが見えてくると、取る行動も変わるのではないかと思っています。
これからは、ほかの人のワークにコメントする形でも関わる予定です。自分が学んだことを伝えながら、さらに理解を深めたいですし、続けて取り組む人を応援できたらと思っています。
我慢して飲み込むやり取りを変えたい人へ
自分の考え方と向き合ってみようか迷う人に、何を伝えたいですか?
僕にとって、取り組んだ1か月はあっという間でしたが、学んだことは、その後にも残っていくものだと感じています。自転車のこぎ方を覚えるような感覚ですね。
自分でも、世界が広がったなと思いました。迷っている方にも、一度やってみてほしいと伝えたいです。
CBTジム®で、我慢して飲み込む考え方に気づき、伝え方を見直す
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
自分が黙っていれば丸く収まると感じる方も、相手の意図を確かめることや自分の考えを伝えることから、納得して話せる関係を考えてみませんか。