「なんで?」周囲の言動にイライラ──相手を心の中で否定していた私が自分と違う考えを受け入れられるようになるまで

Y.N.さんは、人の行動や返事が自分の予想と違うと、「なんで?」と苛立つことがありました。その気持ちを口には出さなくても、心の中で相手を低く見て、モヤモヤを残していたといいます。

思い込みや考え方のクセについては、本やグループでの学びを通して知っていました。それでも、会話で自分が相手に「こうしてくれるはず」と期待し、そのズレに反応していることには気づいていませんでした。

そんなY.N.さんが、自分の期待に気づき、どのように相手の立場を考え直せるようになったのか。自分と違う考えも一度受け止め、相手がやりたいことを丁寧に聞くようになった変化をお聞きしました。

Before

  • 相手が予想と違う行動や返事をすると、「なんで?」と苛立っていた
  • 苛立ちを口には出さなくても、相手を低く見てモヤモヤを残していた
  • 仕事で自分と違う考えを聞くと、心の中で「それは違う」と判断していた
  • 相手の話が長いと、時間がかかって嫌だと感じていた

After

  • 「こうしてくれるはず」という期待と現実のズレが、苛立ちにつながると気づいた
  • 相手の立場を考え、悪く思うだけで終わらず、別の接し方を考えるようになった
  • 自分と違う考えを一度受け止め、相手が何をしたいのか丁寧に聞くようになった
  • 長く話す相手の話を聞いてみたところ、その場では会話が自然に収まった

Contents

目次

  1. 予想と違う反応に苛立ち、心の中で相手を否定していた頃
  2. 自分の変化を確かめたい──取り組み始めたきっかけ
  3. 「こうしてくれるはず」に気づき、相手の立場を考え直した
  4. 自分と違う考えを受け止め、相手のやりたいことを聞くようになった
  5. ほかの人の気づきを支え、自分も学んでいきたい
  6. 日常の小さな感情を見過ごしている人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

予想と違う反応に苛立ち、心の中で相手を否定していた頃

どんな場面で、イライラを感じていましたか?

例えば電車の中で、人が自分の予想とは違う動きをすると、「なんで?」とイラッとすることがありました。

人と話している時も、「こう言うだろう」と思っていたのと違う反応が返ってくると、「どうして?」と引っかかっていました。

仕事で人を育てる立場として話を聞く時も、心の中では「なんでこう考えるんだろう?」「それはちょっと違うんじゃないか?」と感じることがありましたね。

その気持ちは、相手に伝えていたのでしょうか?

そのまま口に出すことはありませんでした。心の中に収めていたんですが、相手を見下すような気持ちになっていたと思います。

表には出さずに抑えていても、自分の中ではイライラやモヤモヤが残っていました。

自分の変化を確かめたい──取り組み始めたきっかけ

考え方のトレーニングには、以前から関心があったのですか?

はい。本を読み、思い込みや自分の考えを少し離れて見ることについては、以前から知っていました。

グループで質問し合いながら、その人が持っている思い込みを見つける学びにも関わっていました。そこで出てきた課題に対して、実際に行動することが大切だと考えていたんです。

そこから、自分でもワークを始めようと思ったのはなぜですか?

いくつかの本で考え方との向き合い方に触れる中で、サトマイさんの本も読みました。これまで関心を持ってきたことと、つながる部分がありましたね。

特に、自分がどう変わったかを質問票や数字で確かめるという考え方に興味を持ちました。いろいろな方法を学ぶ中で、自分自身の変化も確かめたい。それが、取り組み始めたきっかけでした。

「こうしてくれるはず」に気づき、相手の立場を考え直した

書き出すことで、何が見えてきましたか?

人の行動を見たり、人と話したりする時、頭の中で「こうしてくれるだろう」「こう答えるだろう」と期待していることに気づきました。その期待と違うことが起きた時に、イラッとしていたんです。

書き出してみて、自分はこういう時に感情に振り回されるんだなと分かってきました。感情の動きを、以前より意識するようになりましたね。

考えを別の言葉に置き換えるところは、以前に学んだ方法との違いもあって、今も得意ではありません。それでも、分からないところは分からないまま出していいと言ってもらえたことで、完璧にできない自分もそのまま受け止めながら続けられました。

日常で、その気づきが役立った場面はありますか?

駅でよく見かける女性に、私から「おはようございます。お仕事ですか?」と声をかけたことがありました。返事がそっけなく感じられて、最初は「なんでそんな言い方をするんだろう?」と思ったんです。

でも、相手からすれば、知らない男性に急に声をかけられたように感じたのかもしれない。それなら、そっけない反応になることもあるだろうと考え直しました。

以前だったら、相手を悪く思って終わっていたと思います。その時は、また機会があれば「先日は急に声をかけて申し訳ありませんでした」と伝えることも考えました。実際に伝えたわけではありませんが、相手を責める以外の接し方が浮かんだことは、自分にとって変化でした。

自分と違う考えを受け止め、相手のやりたいことを聞くようになった

仕事で人の話を聞く時は、どう変わりましたか?

仕事で人を育てる中では、自分とは違う考えを聞くことがあります。今も心の中で「それは違うんじゃないか」と思うことはありますが、「そういう考えもある」と一度受け止めるようになりました。

自分が「それは違う」と感じていることに気づいたら、すぐに判断せず、まず丁寧に話を聞くようにしています。なるべく相手がやりたいことをできるように、という気持ちで聞くようになりました。

ほかの仕事の会話でも、変化はありましたか?

相手がたくさん話している時、以前なら、時間がかかって嫌だなと思っていました。ある時は、そう思いながらも、まず話を聞いてみたんです。

すると、その場では、相手も話を聞いてもらえたことで満足したようで、会話が自然に収まりました。すべての場面で同じようにできるとは限りませんが、まず聞くことで変わるやり取りもあるのだと感じました。

ほかの人の気づきを支え、自分も学んでいきたい

これから、どんなことをしていきたいですか?

これからは、ほかの方のワークに助言をする役割でも関わることになっています。大学院の試験などもありますが、新しく学ぶ方が自分に気づく、そのお手伝いができたらと思っています。

私自身も、ワークをする中で、ほかの方にコメントを返す機会がありました。そうしたやり取りを続けながら、また新しい自分に気づけたらうれしいですね。

日常の小さな感情を見過ごしている人へ

自分の考え方に向き合ってみたい方へ、何を伝えたいですか?

普段、何気なく過ごしている中で、小さな感情の動きを見過ごしていることがあるかもしれません。でも、気づかないまま心の中に残っていることもあるんですよね。

書いてみると、「こういう自分もいるんだな」と気づくことがあります。長く生きてきた経験が今の自分を作っているので、それも自分なんだと受け入れるきっかけになったと思います。

良い自分か、悪い自分かと決めるのではなく、今まで知らなかった自分に気づく。私は、そういうきっかけにしてほしいと思っています。

CBTジム®で、相手への期待に気づき、落ち着いて話を聞くきっかけに

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

相手の反応が期待と違うと苛立ってしまう方も、自分が何を期待していたかを確かめ、相手の話を聞くことから、人との接し方を考えてみませんか。

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