完璧を求めるほど、違う意見を受け入れられなくなっていた頃
以前は、仕事にどんな姿勢で向き合っていましたか?
「こうやらなきゃダメだ」「ここまでやらないと」と、完璧を求めるところがありました。自分に対してもそうですし、ほかの人にも同じように求めていました。
自分が完璧だと思ったものでも、相手から見ると、あまり良くないことがあります。でも、「自分はここまでやった」という思いがあるので、相手の意見を良いと思えなかったんです。
やり方が違う時には、どう感じていたのでしょうか?
資料をどのくらいの水準に仕上げるかは、事前に話し合っていることもありました。目指すところは同じでも、そこへ向かう方法が違うんですね。
以前は、自分の方法の方が絶対に早い、安全だという考え方をしていました。相手の方法にも良さがあるとは、なかなか思えませんでした。
人にイライラしていることが気になって、やるべきことが後回しになることもありました。時間が過ぎて夜遅くなり、「やっぱり今日はできない」となることがあったんです。
考え方の偏りに気づく練習を知った──自分を見直すきっかけ
自分の考え方を見直すきっかけは何でしたか?
サトマイさんの動画を見て、考え方の偏りについて知ったことです。自分でその偏りに気づき、自分の反応を整えるという話が、面白そうだと思いました。
考え方の偏りを全部なくすことはできないけれど、自分にもあると気づくことが大切だ、という話が印象に残っています。
その頃、自分の悩みははっきり分かっていましたか?
やるべきことができていないという感覚はありました。でも、どうしてそうなるのかまでは、うまく言葉にできていませんでした。
ワークで自分の考えや感情を書いていく中で、苛立ちと、やることを後回しにしてしまうことのつながりが、前よりはっきり見えてきたと思います。
苛立ちそうな時に、別の見方や今できることを探せるようになった
日常では、どんな場面で見方が変わりましたか?
映画館で人が話していたり、前の人がスマホを触って画面が光ったりすると、とても気になっていました。「映画の最中に話すべきではない」と思っていたんです。
今も気持ちが揺れることはあります。でも、「もし自分の考えだけが正しいわけではないとしたら、どんな事情があるだろう?」と、相手の状況を考えられるようになりました。一瞬イラッとしても、前より早く落ち着けるようになったと感じています。
実際に、違う行動を試したこともありますか?
お店で店員さんの対応に時間がかかっている時、イライラしそうだと気づいたら、「この時間で何かできることはないかな?」と探してみました。
相手の対応を気にして待ち続ける前に、その時間で自分ができることを探してみたんです。
振り返る習慣は、どうやって続けましたか?
最初は、ワークを続けることが難しかったです。後から、スマホやタブレット、パソコンで共通して使えるメモアプリを使うようにしました。
気づいた時に少しずつ書いて、後でまとめていました。一つのワークにこだわってたくさん書くと、それだけで疲れてしまうので、シンプルに書くようにもしました。そのやり方を見つけてから、取り組みやすくなりました。
途中で共有できるようになり、意見を合わせて仕事を進められた
仕事の進め方は、どのように変わりましたか?
「ここまでやったら、一度周りの反応を見よう」と考えるようになりました。早く共有すると、意見も早くもらえて、それを受けて修正できます。
まだ途中だと自分でも分かっているので、相手の意見を受け入れやすくなりました。「確かに、そういう面もあるな」と思えるんです。
相手の意見を聞いて、自分の意見も伝える。どちらの意見が正しいかと言い合っていた時より、一緒に考えながら仕事を進められるようになったと思います。
異なるやり方にも、目が向くようになったのでしょうか?
同じ山に登るとして、こっちから登る道も、あっちから登る道もある、という感じです。自分の方法だけが良いと決めず、「そちらの道もありだな」と考えて、どちらが良いかを話せるようになりました。
自分の感覚では、資料を最初に作り込む時間が短くなりました。実際に作る時間だけでなく、そのために考えたり話し合ったりする時間も含めて、全体として短くなったと思います。
自分の中で決めていたルールも、見直しましたか?
自分で「今日中にやるべき」と決めていた仕事について、今日やっても明日やっても、あまり影響がないと分かるものは、翌日に回してみました。
どうなるだろうと、少し実験のように楽しめる感覚もありました。実際には周りの反応は変わらず、自分だけが「こうしなきゃ」と思っていたことに気づきました。
周りが変わらなかったことで、「このやり方にこだわらなくてもいいんだ」と思えたんです。
周りに振り回されず、自分のやるべきことに集中していきたい
これから、さらに大切にしたいことは何ですか?
周りに振り回されず、自分のやるべきことに集中したいです。そうできる場面は増えてきましたが、まだ人のことを気にしてしまう時もあります。
そういう時にも、自分に意識を戻せるようになりたいですね。自分の人生を自分で動かすことを目指して、続けていきたいです。
変わるために試してみようか、迷っている人へ
取り組むか迷っている人に、伝えたいことはありますか?
試してみる価値はあると思っています。実際にやってみて、自分に合わなければやめてもいいし、良いと思ったら続けてもいい。
迷っているなら、一度試してみてほしいというのが、私の気持ちです。
CBTジム®で、完璧を求める考え方を振り返り、相談しながら進める方法を考える
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
完璧に仕上げようとして時間がかかったり、違う意見を受け入れにくくなったりする方も、途中で共有して意見をもらうことから、周りと一緒に仕事を進める方法を考えてみませんか。