「仕事ができないと思われる」と、質問も雑談もためらっていた頃
以前は、仕事でどんなことに困っていましたか?
分からないことがあった時に、チームの人にすぐ聞けませんでした。「こんなしょうもないことを聞いたら、仕事ができないと思われるんじゃないか?」と怖かったんです。
自分で抱え込むので、仕事の進みも遅くなります。ストレスが増えて、集中しにくくなることもありました。
時間内に仕事が終わらなければ、決められた時間で終えるだけの能力が自分にはないのだと考えて、落ち込んでいました。
チームの人との会話で、気になっていたことはありますか?
チームのみんなに迷惑をかけていると思っていたので、雑談もしづらかったです。仕事ができる人と比べて、落ち込むこともありました。
リモートでは、チャットの文字だけでやり取りすることが多いんですね。表情が見えないので、言葉以上の意味を勝手に受け取って、「何か怒っているのかな?」と考えてしまっていました。
相手の言葉と自分の想像を分ける──受け取り方を見直す転機
自分の受け取り方を見直すうえで、転機になった学びは何ですか?
実際に起きたことと、自分の解釈をごちゃ混ぜにせず、分けることです。これが一番大きな学びでした。
チャットでも、相手は用件を書いているだけかもしれないのに、読む自分が気持ちまで想像していました。その想像で、悲しくなったり、イライラしたりしていたんです。
相手が書いた内容と、私がそこから想像した気持ちは違うんですよね。その二つを分けることが、自分にとって大きな気づきでした。
仕事が終わらない時も、別の見方ができましたか?
以前は、自分の能力がないからだと決めつけていました。でも、割り当てられた仕事量や、急に入ってきた作業が影響している可能性もありますよね。
自分を責める考えが出ていることに気づけると、必要以上に落ち込まず、次にどう対応するかを考えやすくなりました。
考えがつかめない悩みも書いてみて、自分の気持ちに気づきやすくなった
ワークを始めた頃、難しかったことは何ですか?
とっさに浮かんだ考えに、なかなか気づけなかったことです。そこで、考えに気づけないこと自体を、ワークの題材にしてみました。
その後は少し気が楽になって、日常の中でも、自分が何を考えているのかを見つけやすくなりました。最初は、ワークでも完璧にやろうとしていたのかもしれません。
どうしても題材が浮かばない時は、ほかの人のワークを見て、参考にしたこともありました。
続ける中で、取り組み方は変わっていきましたか?
最初は慣れなくて、1回に30分くらいかかっていました。慣れてくると15分くらい、早い時には5分くらいで書けるようになりました。
繰り返すうちに、「こういう考えが浮かんだ時は、どうしようか?」と、頭の中でも整理しやすくなってきました。忙しい時にも、空いた時間で取り組めるようになりました。
聞いてみると丁寧に教えてもらえ、仕事も進みやすくなった
分からないことを聞いてみて、どうでしたか?
対面で質問すると、相手は嫌そうな表情をすることもなく、丁寧に教えてくれました。自分が心配していたような反応ではなかったんです。
今は、分からないことはその場で聞いて、次の仕事に進めるようになりました。仕事のスピードが上がり、集中もしやすくなったと感じています。
知らないことがあるのは仕方がないので、聞いて、次に同じ失敗をしなければいい。以前より、そんなふうに気楽に考えられるようになりました。
チャットでのやり取りにも、変化はありましたか?
相手の気持ちを勝手に想像してしまうことが、全くなくなったわけではありません。でも、以前よりはだいぶ減りました。リモートでも、気が楽になって仕事を進められています。
出社した時には、自分から雑談をすることも増えました。以前より、チームの雰囲気も良くなったかなと感じています。
自分から役割を引き受けたこともあったのでしょうか?
オンラインの開発研修で、2〜3人のグループになったことがありました。その中の一人がリーダー役として、進み具合や成果を発表することになっていたんです。
初対面で、カメラもオフなので、相手の顔が見えません。以前の自分なら黙って、誰かが引き受けてくれるのを待っていたと思います。
その時は、相手が言う前に「私がリーダーをやります」と伝えました。失敗したら、その時はその時で受け止めよう、というくらいの気持ちで試してみました。
人の反応に振り回される時間を、自分のために使いたい
今回の学びを、その先の生活とどう結びつけて考えていますか?
考え方を見直していなかったら、今も完璧にやらなければと思ったり、自分を責めたりしていたと思います。人の意見に振り回されて、自分の意見を言えないまま、時間を使っていたかもしれません。
ワークに向き合う時間は、その時間だけで終わるものではなく、その後の生活にもつながるものだと感じています。自分のために時間を使う、という意味でも、取り組んで良かったと思っています。
分からないことを一人で抱えてしまう人へ
考え方を見直してみようか迷っている人に、何を伝えたいですか?
自分の考えと向き合う時間を取ってみてほしいです。私も、練習を繰り返すことで、考え方のクセや、次に取れる行動が分かるようになってきました。
私にとっては、日々のワークに使った時間が、仕事の進め方や、人とのやり取りを見直すことにつながりました。その経験を、迷っている方に伝えたいです。
CBTジム®で、人の評価への思い込みに気づき、質問する選択を考える
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
質問したら仕事ができないと思われるのではとためらう方も、相手の言葉と自分の想像を分け、分からないことを確かめることから、仕事の進め方を考えてみませんか。