「言っても無駄」と抱え込んでいた私が、伝える・動ける自分へ──ぐるぐる考える時間と思い込みがほどけた理由

てんさんは、仕事や日常の中で、相手に否定されるのではないか、自分が言っても無駄なのではないかと考え、行動する前に止まってしまうことがありました。

予期しないことが起きると、自分が悪かったのではないかと考え、頭の中で何度もぐるぐる考えてしまう。仕事でもプライベートでも、選べる行動が狭くなりやすい状態だったといいます。

出来事を文字にし、事実と思い込みを分けて見られるようになったことで、仕事で伝えること、家事や勉強に着手すること、実践会で発言することにも変化が広がっていきました。

Before

  • 相手に否定されるのではないかと不安だった
  • 「言っても無駄」と思い、行動する前に止まっていた
  • 予期しない出来事があると、自分を責めていた
  • 頭の中で何度もぐるぐる考えていた

After

  • 事実と思い込みを分けて見られるように
  • 業務改善を伝えられるようになった
  • 家事や勉強に少しずつ手をつけられるようになった
  • 実践会でも自分から質問できるようになった

Contents

目次

  1. 「相手に言っても無駄かも」──自分を責め、ぐるぐる考えていた頃
  2. 「こうじゃなくてもいい」──向き合うことになった背景
  3. 最初の変化は、業務改善を伝えられたこと
  4. 5分だけ手をつける、手を上げて聞く──日常に広がった変化
  5. いい意味で人に影響を与える人へ
  6. 「前向きになれる」──同じ悩みを抱える人へ

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監修者 / インタビュアープロフィール

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

合同会社デルタクリエイト代表社員
桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

小柳出紗季 プロフィール写真

インタビュアー:さき

CBTジム®運営スタッフ
CBTジム®勉強会講師
CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

「相手に言っても無駄かも」──自分を責め、ぐるぐる考えていた頃

以前は、どんな状態でしたか?

以前は、何か予期しないことが起きると「自分がいけなかったんじゃないか」「もう少しこうすればよかったんじゃないか」と、すぐに自分のせいにしていました。

そのまま後悔して、頭の中で何度もぐるぐる考えて、時間を使ってしまうことがありました。

仕事でも、「こんなことを相手に言っても無駄かもしれない」と感じることが多かったです。相手が否定してくるに違いない、自分が言っていることには価値がない。そんな思い込みがあって、行動する前に止まってしまっていました。

どんな行動のしづらさがありましたか?

以前の私は、「こうしたかったのにできなかった」という思いが強かったです。

自分が選べる行動が少なくて、ひとつの考えにとらわれやすかったんだと思います。だから、うまくいかないことがあると、後悔して何度も考え続けることに時間を使ってしまっていました。

「もっと別のやり方があったのではないか」と、後から考え続ける時間が長かったです。

「こうじゃなくてもいい」──向き合うことになった背景

どんな悩みと向き合いたいと思っていましたか?

向き合うことになったのは、自分を責める考え方と思い込みによって行動が止まる状態でした。

仕事で言いたいことがあっても、「相手は否定してくるに違いない」と考える。家事や勉強でも、「今は時間がないから後でいい」と考える。人前で質問したいことがあっても、恥ずかしくて手を上げられない。

場面は違っても、根っこには「こうなるに違いない」という思い込みがあったと思います。

文字にすることで、何が見え始めましたか?

頭の中だけで考えていると、モヤモヤはモヤモヤのままでした。

でも、起きたことを文字にして、事実を列挙すると、少し第三者目線で見られるようになります。

「本当に私の考え方で合っているのかな」「ほかの見方もあるんじゃないかな」と考えやすくなりました。

頭の中のモヤモヤを外に出して言葉にすることが、自分の思い込みに気づく大きなきっかけでした。

最初の変化は、業務改善を伝えられたこと

最初に印象に残っている変化は何でしたか?

大きな変化があったのは、現場の業務改善を責任者に伝えた場面でした。

現場で行っている細かい業務の中に、本当に意味があるのかなと感じるものがありました。その業務をなくしたいと思っても、「自分たちが楽をしたいだけだと思われるんじゃないか」と不安でした。

過去にそう言われて怒られた経験もあったので、なかなか言い出せませんでした。

それでも、このままだと現場が大変だと思って、業務をなくしたい理由をちゃんと言葉にして伝えました。すると、思っていたよりもすぐに受け入れてもらえました。

その出来事から、どんな思い込みに気づきましたか?

気づいたのは、自分が相手を恐怖の対象として見ていたことです。

「相手が否定してくるに違いない」「自分が言っていることに価値がない」と思い込んでいました。でも、実際に伝えてみると、相手は協力してくれました。

そこで、自分が相手に対して「この人は私の話を聞いてくれない」というレッテルを貼っていたのかもしれないと気づきました。

相手が変わったというより、自分の見え方が変わった。そのことが、対人関係の改善につながっていったと思います。

5分だけ手をつける、手を上げて聞く──日常に広がった変化

仕事の進み方には、どんな変化がありましたか?

以前は、仕事を「後でいいや」と後回しにすることが多くありました。もうすぐ出かけるから明日でいい、時間がないから今はいい。そう考えて、タスクを溜めてしまうことがありました。

でも、それも思い込みかもしれないと考えるようになりました。

5分だけでも仕事をしてみると、意外と手から離れて終わってしまうことがありました。実際にやってみると、大した内容ではないものを、重く見積もって後回しにしていたんだと気づきました。

スキルが大きく変わったわけではありません。でも、思い込みが外れるだけで、別のスキルを得たくらいの力になるんだと思いました。

プライベートでは、どんな変化がありましたか?

休みの日にまとめて家事をやることが多かったんですけど、「今日はもうやらなくていいか」「出かけるから後でいいか」と考えることがありました。でも実際にやってみると、午前中だけで終わることもありました。

語学の勉強でも変化がありました。以前は、先生に質問したいことがあっても、他の生徒さんがいると恥ずかしくて聞けませんでした。今は、思い切って手を上げて質問するようにしています。

実践会でも、最初に発言したときは心臓がバクバクするほど緊張しました。それでも、発言しなければよかったという後悔はありませんでした。

むしろ、「こういう場で発言できるんだ」という満足感や、フィードバックから得られる新しい気づきが積み重なって、少しずつ発言しやすくなっていきました。

いい意味で人に影響を与える人へ

これから、どんな自分になっていきたいですか?

これからは、いい意味で人に影響を与える人になっていきたいです。

仕事では、人を採用して、育てて、現場を回していく立場にあります。ただ仕事をこなすだけではなく、出会った部下にも、自分の人生を切り開いていくような考え方を持ってもらえたらいいなと思っています。

以前は、人手不足で困ったと感じていた状況も、今は「次はどんな人に出会えるんだろう」と楽しみに見えるようになってきました。

状況そのものは大きく変わっていなくても、見え方が変わると、同じ日々の作業にもワクワクや好奇心が湧いてくる感覚があります。

「前向きになれる」──同じ悩みを抱える人へ

同じように悩んでいる人へ、どんなメッセージを届けたいですか?

一言で言うと、前向きになれると思います。

自分を責める考え方が強いと、時間を無駄にしたり、行動できなかったりします。でも、行動できるようになると、自分に対して納得感が生まれて、自信がついて、前向きになっていく感覚があります。

自分が悪いのではないかと考え続けてしまう人、相手に言っても無駄だと飲み込んでしまう人、やる前から重く見積もって後回しにしてしまう人にとって、自分の思い込みを見直すきっかけになると思います。

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認知の歪みを整えて思考力を鍛える科学的な脳トレ