会議前の不安と過剰準備を手放し、相手の反応を見てから動ける働き方へ

会議の司会進行やファシリテーションを担うことが多かったSさんは、以前、会議メンバーの反応を過剰に気にして、準備や発言に大きなエネルギーを使っていたといいます。

このトピックを扱ったら、あの人はどう思うだろう。反対意見が出るのではないか。そう考えるほど、仕事の初動が遅くなり、体にも緊張が残りやすい状態でした。

そんなSさんが、どのように完璧主義のパターンに気づき、相手の反応を見てから考える働き方へ変化していったのか。仕事と家庭に広がった変化をお聞きしました。

Before

  • 会議で相手の顔色をうかがい、過剰に準備していた
  • 重要な話を出す前に、反対されるかもしれないとためらっていた
  • 失敗してはいけないという思考が強く、仕事中も体が緊張していた
  • 妻との会話でも、相手の反応を先回りして遠慮することがあった

After

  • 相手の反応を見てから考えればいいと思えるようになった
  • 過剰な準備やためらいが減り、仕事の初動が早くなった
  • リラックスできる時はリラックスして働けるようになった
  • 家庭でもまず言ってみる姿勢が増え、会話が気楽になった

Contents

目次

  1. 会議の前に、相手の顔色を考えすぎていた頃
  2. 「一旦やってみよう」と思えるようになった変化
  3. 完璧主義のパターンが見えた
  4. 80点から90点で出してみる働き方へ
  5. 家庭を楽しみながら進んでいく
  6. 考えすぎて初動が遅くなる人へ

Trust

監修者 / インタビュアープロフィール

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

合同会社デルタクリエイト代表社員
桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

小柳出紗季 プロフィール写真

インタビュアー:さき

CBTジム®運営スタッフ
CBTジム®勉強会講師
CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

会議の前に、相手の顔色を考えすぎていた頃

以前は、どんな場面で気疲れしていましたか?

仕事では、会議の司会進行やファシリテーターのような役割を担当することが多くありました。

その時に、会議に出る人一人ひとりを思い浮かべて、「このトピックを扱ったら、この人はどう考えるだろう」と全部考えてしまっていました。重要な話をしなければいけない時も、「反対意見が出るのではないか」「今これを言っていいのかな」とためらうことが多かったです。

準備をきちんとすること自体は悪くないのですが、私の場合は過剰になっていました。その結果、かなり気疲れしていました。

体にも影響がありましたか?

ありました。仕事中は、ほぼずっと緊張しているような状態でした。

机に座っている時も体に力が入っていて、肩こりもかなりありました。人のリアクションを見ると、一瞬体が固まったり、こわばったりすることも多かったと思います。

「一旦やってみよう」と思えるようになった変化

同じような会議では、どう考えるようになりましたか?

「一旦それでやってみよう」と思えることが増えました。

準備に手を抜くわけではありません。ただ、ここまでやったら、あとは相手のリアクションを見てから考えればいいかな、と思えるようになりました。

実際に少し準備を弱めてやってみても、相手の反応はあまり変わりませんでした。反対されるかもしれないと思っていた場面でも、そこまで強く反対されることは少なく、その後コミュニケーションを取れば大丈夫だとわかりました。

仕事のスピードにも変化はありましたか?

ありました。過剰な準備やためらいが減ったことで、初動が早くなりました。

会議以外のデスクワークでも、準備に時間をかけすぎなければ、次の仕事に取りかかれます。仕事にかかる時間が短くなった感覚があります。

相手の反応を必要以上に背負わなくてもよかったんだと思えるようになって、仕事の生産性にも良い影響があったと感じています。

完璧主義のパターンが見えた

ワークを通じて、自分の傾向にはどう気づきましたか?

4回か5回くらい取り組んだ頃に、自分の傾向が見えてきました。

かなり完璧主義で、「失敗してはならない」という思考が強く出ていることがわかりました。その後のワークでは、まずその考えが出ているかどうかを毎回気にするようにしました。

そうすると、ほとんどの場面で完璧主義の考えが出ていると気づきました。日常でも、「今また完璧にやろうとしすぎているな」とわかるようになりました。

印象に残っているフィードバックはありますか?

ワーク後の感想で、「また完璧主義が出てしまっていた。これをなんとかしなければいけない」と書いたことがありました。

その時、フィードバッカーの方から「そこにも完璧主義が出ていますよ」とコメントをもらいました。

それを見て、本当にずっと完璧主義で生きていたんだなと気づきました。責められるのではなく、はっとさせられるようなコメントだったので、自分だけでは気づけない部分を見てもらえるありがたさがありました。

80点から90点で出してみる働き方へ

完璧主義をゆるめるために、どんな行動を試しましたか?

今まではかなり入念に準備していました。それを、少し準備をゆるめてみることにしました。

120点を目指していたところを、80点から90点くらいに一旦落としてみる。そうしたらどうなるかを試していきました。

やってみると、思っていたほど悪いことは起きませんでした。相手の反応も大きく変わらなかったし、そこからまた話せば問題ありませんでした。

ワークを続ける中で難しかったことはありますか?

慣れるまでは難しかったです。

ワークの質問に対して自分なりに書いてみても、「これで合っているのかな」と納得感が得られないことがありました。どの思考パターンに当てはまるのか、迷いながら進めることも多かったです。

それでも、コミュニティの人たちのコメントやフィードバックを見ることで、自分だけで取り組むよりも多くの気づきを得られました。

家庭を楽しみながら進んでいく

家庭では、どんな変化がありましたか?

妻とのコミュニケーションも良くなったと感じています。

以前は、相手が考えていることを分かったつもりになっていました。「これを言ったら、妻はこう反応するだろう」と先回りして、遠慮して発言しないこともありました。

今は、まず言ってみようと思えるようになりました。妻からも、前より気楽そうになったと言われたことがあります。

これから、どんなふうになっていきたいですか?

家庭を楽しみながら生きていけるようになりたいです。

もともと、目的を持ってそこに向かっていく思考が強いタイプでした。でも、そこに「行かなければならない」という義務感が強くなると、達成までの過程が苦しくなってしまいます。

目標を達成することだけでなく、その途中も義務ではなく楽しめるように進んでいきたいです。

考えすぎて初動が遅くなる人へ

以前の自分に、今だから伝えたいことはありますか?

ちょっと気楽に生きても、そんなに難しいことにはならないよと伝えたいです。

以前は、いろいろ難しく考えすぎていました。相手の反応を先回りしすぎて、必要以上に疲れていたと思います。

同じように悩んでいる人へ、どんなメッセージを届けたいですか?

会議や仕事で、相手の反応を考えることは大切です。ただ、それが過剰になると、準備も発言も重くなってしまいます。

一度、少しだけ準備をゆるめてみる。相手の反応を見てから考えてみる。そうやって試してみると、思っていたほど大きな問題は起きないこともあります。

考えすぎて初動が遅くなる人ほど、自分の中の完璧主義に気づくことで、仕事の進み方が変わるかもしれません。

CBTジム®で、自分の考え方のクセに気づく

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えに気が付き、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、仕事や日常での意思決定を見直していきます。

相手の反応を考えすぎて動き出しにくい方も、自分の受け止め方を見直すことで、準備する、伝える、反応を見て調整するといった選択を増やしていけます。

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