会議の前に、相手の顔色を考えすぎていた頃
以前は、どんな場面で気疲れしていましたか?
仕事では、会議の司会進行やファシリテーターのような役割を担当することが多くありました。
その時に、会議に出る人一人ひとりを思い浮かべて、「このトピックを扱ったら、この人はどう考えるだろう」と全部考えてしまっていました。重要な話をしなければいけない時も、「反対意見が出るのではないか」「今これを言っていいのかな」とためらうことが多かったです。
準備をきちんとすること自体は悪くないのですが、私の場合は過剰になっていました。その結果、かなり気疲れしていました。
体にも影響がありましたか?
ありました。仕事中は、ほぼずっと緊張しているような状態でした。
机に座っている時も体に力が入っていて、肩こりもかなりありました。人のリアクションを見ると、一瞬体が固まったり、こわばったりすることも多かったと思います。
「一旦やってみよう」と思えるようになった変化
同じような会議では、どう考えるようになりましたか?
「一旦それでやってみよう」と思えることが増えました。
準備に手を抜くわけではありません。ただ、ここまでやったら、あとは相手のリアクションを見てから考えればいいかな、と思えるようになりました。
実際に少し準備を弱めてやってみても、相手の反応はあまり変わりませんでした。反対されるかもしれないと思っていた場面でも、そこまで強く反対されることは少なく、その後コミュニケーションを取れば大丈夫だとわかりました。
仕事のスピードにも変化はありましたか?
ありました。過剰な準備やためらいが減ったことで、初動が早くなりました。
会議以外のデスクワークでも、準備に時間をかけすぎなければ、次の仕事に取りかかれます。仕事にかかる時間が短くなった感覚があります。
相手の反応を必要以上に背負わなくてもよかったんだと思えるようになって、仕事の生産性にも良い影響があったと感じています。
完璧主義のパターンが見えた
ワークを通じて、自分の傾向にはどう気づきましたか?
4回か5回くらい取り組んだ頃に、自分の傾向が見えてきました。
かなり完璧主義で、「失敗してはならない」という思考が強く出ていることがわかりました。その後のワークでは、まずその考えが出ているかどうかを毎回気にするようにしました。
そうすると、ほとんどの場面で完璧主義の考えが出ていると気づきました。日常でも、「今また完璧にやろうとしすぎているな」とわかるようになりました。
印象に残っているフィードバックはありますか?
ワーク後の感想で、「また完璧主義が出てしまっていた。これをなんとかしなければいけない」と書いたことがありました。
その時、フィードバッカーの方から「そこにも完璧主義が出ていますよ」とコメントをもらいました。
それを見て、本当にずっと完璧主義で生きていたんだなと気づきました。責められるのではなく、はっとさせられるようなコメントだったので、自分だけでは気づけない部分を見てもらえるありがたさがありました。
80点から90点で出してみる働き方へ
完璧主義をゆるめるために、どんな行動を試しましたか?
今まではかなり入念に準備していました。それを、少し準備をゆるめてみることにしました。
120点を目指していたところを、80点から90点くらいに一旦落としてみる。そうしたらどうなるかを試していきました。
やってみると、思っていたほど悪いことは起きませんでした。相手の反応も大きく変わらなかったし、そこからまた話せば問題ありませんでした。
ワークを続ける中で難しかったことはありますか?
慣れるまでは難しかったです。
ワークの質問に対して自分なりに書いてみても、「これで合っているのかな」と納得感が得られないことがありました。どの思考パターンに当てはまるのか、迷いながら進めることも多かったです。
それでも、コミュニティの人たちのコメントやフィードバックを見ることで、自分だけで取り組むよりも多くの気づきを得られました。
家庭を楽しみながら進んでいく
家庭では、どんな変化がありましたか?
妻とのコミュニケーションも良くなったと感じています。
以前は、相手が考えていることを分かったつもりになっていました。「これを言ったら、妻はこう反応するだろう」と先回りして、遠慮して発言しないこともありました。
今は、まず言ってみようと思えるようになりました。妻からも、前より気楽そうになったと言われたことがあります。
これから、どんなふうになっていきたいですか?
家庭を楽しみながら生きていけるようになりたいです。
もともと、目的を持ってそこに向かっていく思考が強いタイプでした。でも、そこに「行かなければならない」という義務感が強くなると、達成までの過程が苦しくなってしまいます。
目標を達成することだけでなく、その途中も義務ではなく楽しめるように進んでいきたいです。
考えすぎて初動が遅くなる人へ
以前の自分に、今だから伝えたいことはありますか?
ちょっと気楽に生きても、そんなに難しいことにはならないよと伝えたいです。
以前は、いろいろ難しく考えすぎていました。相手の反応を先回りしすぎて、必要以上に疲れていたと思います。
同じように悩んでいる人へ、どんなメッセージを届けたいですか?
会議や仕事で、相手の反応を考えることは大切です。ただ、それが過剰になると、準備も発言も重くなってしまいます。
一度、少しだけ準備をゆるめてみる。相手の反応を見てから考えてみる。そうやって試してみると、思っていたほど大きな問題は起きないこともあります。
考えすぎて初動が遅くなる人ほど、自分の中の完璧主義に気づくことで、仕事の進み方が変わるかもしれません。
CBTジム®で、自分の考え方のクセに気づく
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えに気が付き、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、仕事や日常での意思決定を見直していきます。
相手の反応を考えすぎて動き出しにくい方も、自分の受け止め方を見直すことで、準備する、伝える、反応を見て調整するといった選択を増やしていけます。