完璧でないと意味がないと思っていた1人経営者が、まずやってみることで仕事を前に進められた理由

1人で会社を経営する山口さんは、以前、仕事でも家庭でも「こうあるべき」「完璧でなければ意味がない」という思いが強く、動き出す前に止まってしまうことがありました。

お客様に出す資料は完璧でなければいけない。家事や育児はこうあるべき。取引先にも、妻にも、良い自分でいなければいけない。そう考えるほど、仕事も家庭の会話も重くなっていました。

そんな山口さんが、どのように完璧さへのこだわりをゆるめ、仕事を小さく進め、家族との会話を増やしていったのか。変化の流れをお聞きしました。

Before

  • 完璧でないと意味がないと思っていた
  • 資料作成に時間がかかり、先延ばししやすかった
  • 妻の話を聞く前に自分の考えを伝えていた
  • 取引先にも作られた自分で話していた

After

  • まずやってみる選択が増えた
  • 作業を小さく分けて進められるようになった
  • 妻の話を受け止めてから話せるようになった
  • 取引先とも自然体で話しやすくなった

Contents

目次

  1. 完璧でないと意味がないと思っていた頃
  2. 「まずやってみよう」──向き合い始めた背景
  3. 仕事を小さく分けて進められるようになった
  4. 妻の話を最後まで受け止めるようになった
  5. 仲間を増やして、楽しい会社にしていきたい
  6. 完璧にしようとして動けない人へ

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監修者 / インタビュアープロフィール

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

合同会社デルタクリエイト代表社員
桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

小柳出紗季 プロフィール写真

インタビュアー:さき

CBTジム®運営スタッフ
CBTジム®勉強会講師
CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

完璧でないと意味がないと思っていた頃

以前は、仕事でどんな考えが強かったですか?

1人で会社を経営しているので、「会社経営者は良い人間でなければならない」という思いが強かったです。

仕事でも、ひとつのタスクをこなす時に、完璧なものを作ってお客様に届けなければいけないと思っていました。

たとえば資料を作る時も、「これは2時間くらいかかるな」「今日はそんなに時間を取れないな」と考えて、そのまま先延ばしにしてしまうことがありました。

家庭では、どんなすれ違いがありましたか?

家事や育児についても、「専業主婦ならこうするべき」「こうあるべき」という思い込みが強かったです。

妻が何か話してくれた時も、まず自分の考えを伝えてしまう癖がありました。相手の気持ちを受け止める前に、「いや、それは違うんじゃない」と言ってしまう感じです。

自分では相手のためになると思って話していたんですけど、妻からすると、否定されている、話を聞いてもらえていないという感覚だったと思います。

「まずやってみよう」──向き合い始めた背景

どんなところを変えたいと思っていましたか?

仕事でも家庭でも、完璧にやろうとするほど苦しくなっていました。

お客様に対しても、取引先に対しても、妻に対しても、「良い自分」でいなければいけないと思っていたんです。だから、自然体ではなく、作られた自分で話している感覚がありました。

でも、それが必ずしも相手にとって良いわけではないと気づきました。自分が完璧だと思っている姿が、相手にとって本当に話しやすい姿とは限らない。そこを見直したいと思いました。

どんな言葉が支えになりましたか?

完璧じゃなくていいから、とりあえずやってみようという考え方が大きかったです。

仕事でも、まずはやってみる。やってみたら、少しずつ達成感が積み重なっていきます。気づいたら、2時間かかると思っていた作業が1時間で終わったり、もっと短く終わったりすることもありました。

完璧に終わらせなければいけないという思いが強かったから、最初の一歩が重くなっていたんだと思います。

仕事を小さく分けて進められるようになった

仕事の進め方は、具体的にどう変わりましたか?

タスクに取りかかる前に、細かく何をすべきかを紙に落としたり、AIに整理してもらったりするようになりました。

以前は、ひとつの大きなタスクとして見ていたので、とても重く感じていました。でも分けてみると、「まずはパワーポイントを立ち上げる」「その前にテキストを書き出す」というように、簡単な作業の積み重ねだと分かりました。

ひとつずつ小さく終わらせていくと、達成感もあります。あと少し頑張れば終わる、という感覚も出てきました。

完璧さへのこだわりは、どう変わりましたか?

ずっと完璧にやるのは疲れる、と自分の中で納得できました。

だから、まずは7割や8割でもいいから終わらせていこうと思えるようになりました。終わらなかったら明日もあるし、別の時間にやればいい。そう考えられるようになって、肩の荷が下りた感じがあります。

仕事を1時間で終わらせようと力んだというより、ガチガチだった考え方をゆるめたことで、結果的に早く進むようになったと思います。

妻の話を最後まで受け止めるようになった

奥さんとの会話には、どんな変化がありましたか?

妻から、「話し方が変わったよね」と言ってもらいました。

以前は、妻が何か話してくれた時に、内容を受け止める前に自分の考えを伝えていました。「それ違くない?」「俺はこう思うんだけど」と、すぐに返してしまっていたんです。

今は、まず妻の話を聞いて、「それは大変だったね」「それは嬉しいね」と気持ちを受け止めてから、自分の考えを話すようにしています。

家族の会話はどう変わりましたか?

妻が話しかけてくれることが増えましたし、僕も妻と話すのが楽しくなりました。

以前は会話が少なかった時期もありました。でも、今は家族の会話量が大げさに言えば倍くらいになった感覚があります。

仕事を頑張っている理由も、結局は家族のためです。だからこそ、まず一番近くにいる人を大事にしたい。その思いを行動に移せるようになってきたと思います。

仲間を増やして、楽しい会社にしていきたい

これから、どんな会社にしていきたいですか?

今は1人で会社を経営していますが、できるところまで自分でやっていきたいです。

そのうえで、社員を入れて、仲間を増やして、自分の会社を本当に楽しいものにしていきたいというビジョンがあります。

困難なことがあっても、前向きに考えられるようになった感覚があります。それを仲間にも家族にも味わってもらえるような会社にしていきたいです。

今後、自分自身はどうなっていきたいですか?

自分はまだまだ成長できるし、自分の考え方ももっと更新できると思えるようになりました。

完璧にしようとして動けなくなるのではなく、まずやってみる。失敗しても、そこから次の動きを考える。そうやって、仕事も家庭も前に進めていきたいです。

自分の周りの人たちが幸せに暮らしていけるような、そんなきっかけを作れる人になれたらいいなと思っています。

完璧にしようとして動けない人へ

同じように完璧さで動けなくなる人へ、どんなことを伝えたいですか?

完璧を目指せること自体は、悪いことではないと思います。

ただ、それに縛られてしまうと、何でも完璧にしなければならないと思って苦しくなります。僕も、完璧にやるべきという考え方が石のように固かったと思います。

今は、それが少しやわらかくなって、自分で扱えるようになってきました。完璧じゃなくても、まずやってみる。小さく分けて、ひとつ進める。それだけで、仕事も家庭の会話も変わっていくと思います。

CBTジム®で、自分の考え方のクセに気づく

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えをつかまえ、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、仕事や家庭での意思決定を見直していきます。

完璧にしようとして仕事が止まりやすい方も、自分の考え方のクセに気づくことで、まず動く、小さく進める、人の話を受け止めるといった行動を増やしていけます。

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