夫の言葉に傷つき、子どもには強く怒っていた頃
夫婦のやり取りで、どんなことに悩んでいましたか?
夫は極端な言葉を使うことがあり、きつい言い方だなと感じて落ち込んでいました。夫にとってはユーモアのつもりということもあったのですが、私は言葉をそのまま受け取っていたと思います。
「妻には優しく話すべきだ」という思いが、自分の中に強くあったんです。
子育てでは、どんな場面が大変でしたか?
保育園から帰宅して幼い子どもたちと向き合っていると、家の中が慌ただしくなります。あれも危ない、これも危ないと、一つずつ止めようとしているうちに、必要以上に怒ってしまうことが多かったです。
子どもは危ないことをするべきではない、約束を守るべきだ。そんなふうに、相手の行動に対して「こうするべき」という思いを強く持っていました。
本で知ったことを自分でも試す──気持ちに向き合い始めたきっかけ
自分の気持ちとは、どのように向き合い始めましたか?
育児書や自己啓発の本は、いろいろ読んでいました。ワークを始めるかは最後まで迷っていましたが、実際に自分で書いてみるようになりました。
心がざわつく場面があると、「私はこういうことを思っている」と、形を気にしすぎずに書き出しました。違和感はいくつも出てくるのに、それをぴったりの言葉で表すのは難しかったです。
書く中で、自分を苦しくしていたものは見えましたか?
書いてみると、「こうするべき」という考えがたくさん出てきました。
しかも、できていなければ絶対に駄目だと、0か100かで見ていたんです。それで自分も苦しくなっていたのだと思います。
夫の優しい言葉にも、目が向くようになった
気持ちを言葉にする難しさには、どう取り組みましたか?
最初から的確に表そうとすると時間がかかるので、「これかな?」と思ったことを一つずつ書いてみました。その中で、「あ、これだ」と思う言葉を探していました。
一緒にワークをする場で質問した時に、助言してくださる方も、これではない、あれでもないと試行錯誤すると聞きました。「やっぱりそうなんだな」と感じたことが印象に残っています。
今も、すぐに言葉にできる自信があるわけではありません。それでも、自分の思いを確かめることを続けています。
行動を変えるために、最初に何を試しましたか?
夫に言われて嫌だったことばかりが目に入っていたので、優しく話してくれている時を探してみました。
優しく話してくれる時もあるんですよね。いつも私の望む言い方ができるわけではないと思うと、きつい言葉だけに引っかからず、夫が何を伝えたいのかも考えるようになりました。
夫には自分の思いを、子どもには穏やかな言葉を伝えられるように
夫婦の話し合いは、どう変わりましたか?
きつい言葉だけを直接受け取るのではなく、ユーモアなのか、どんな背景があるのかにも意識を向けて、話の要点を拾うようになりました。
自分の言いたいことも伝えながら、言い合いを解決の方向へ進められるようになったと感じています。夫から謝ってくれることが増えたり、私が伝えたかったことを理解してもらえたりする場面もありました。
子どもに接する時は、何をしていますか?
気持ちが高ぶった時に、深呼吸をしたり、水を飲んだりして、一呼吸おくようにしています。実際にやってみると、気持ちが落ち着き、子どもにも穏やかに伝えられました。
頭では知っていても、以前は「そんなことをする余裕はない」と思っていたんです。書くことで自分の感情から少し離れられて、実際に試せるようになったのだと思います。
子どもにとっても学ぶ機会なのだと考え、穏やかに伝えられる場面が増えました。今も感情的になることはあります。でも、すぐに怒る前に一呼吸おける場面が増えてきました。
会った人が元気になれる、太陽のような存在へ
これから大切にしたいことは何ですか?
自分の感情から少し離れて見られる状態を保ち、会った人が楽しく、元気になれるような、太陽みたいな存在でいたいです。
0か100かだけでなく、その間にもいろいろな見方があることを大切にしたいと思います。夫婦では落ち着いて自分の思いを伝え、子どもに対しても、いろいろな立場から考えてから行動したいです。
知っていても、気持ちに余裕が持てない人へ
同じように悩んでいる人へ、伝えたいことはありますか?
私も、育児書や自己啓発の本をいろいろ読みました。その中で、自分でワークをして実際の場面で試すことが、私には一番手応えがありました。
始めるか迷っていた頃の自分には、人生でとてもよい決断の一つをしようとしているかもしれないよ、と伝えたいです。今振り返ると、私にとってはそう思える経験でした。
CBTジム®で、家族とのやり取りで浮かぶ「こうするべき」を見直す
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
家族とのやり取りで感情的になってしまう方も、自分の「こうするべき」を振り返り、一呼吸おいて相手の話を聞く、自分の思いを伝えるといった関わり方を試してみませんか。