自分が我慢すれば、その場は収まると思っていた頃
以前は、意見が違う相手とどう接していましたか?
自分の意見を引っ込めたり、我慢したりすることで、その場が滞りなく収まるなら、それでいいと思っていました。
不動産業の仕事では、ハウスメーカーさんなどの業者さんとやり取りします。相手にも都合があり、かなり厳しい工程を求められることがありました。それでも以前は、「承知しました」と承諾しがちでした。
意見を伝えようとしたことはなかったのですか?
伝えたこともあります。でも、「うちはこうやっているから」と言われると、「そうですよね」と引き下がっていました。別の根拠を用意して、もう一度話すところまではしていなかったです。
「言っても無駄だろう」「面倒だな」という考えが強く、相手が駄目と言うなら仕方ないと、割とすぐに諦めていました。
考えるだけの将来を変えたい──向き合い始めたきっかけ
自分の考え方を見直そうと思ったのはなぜですか?
将来は起業することも視野に入れていて、不安がありました。何かしないといけないなと思っていたことも、ワークを始めた理由の一つです。
考えていることはあっても、実際の行動に移せていないことが多かったんです。
考え方を振り返る方法とは、どう出会いましたか?
以前からサトマイさんの動画を時々見ていました。物忘れや注意が散りやすいことが気になり、調べていた頃に、考え方を振り返る動画が目に入りました。
その後、勉強会で話を聞いて、やってみようと思いました。ミスの後に「自分に能力がないからだ」と考え続けることもあり、自分の考え方と向き合うことになりました。
小さな気持ちに気づき、ミスへの捉え方も変わり始めた
最初に難しかったことは何ですか?
自分の気持ちが動いた場面をつかむのが、難しかったです。私はあまり怒らない方だと思っていたので、何を振り返ればよいのか、分かりにくかったんです。
何か思ったらすぐにメモを取ると教わり、試してみました。すると、一瞬は嫌だなと思っていたのに、後で忘れていただけだと気づくことがありました。気持ちにふたをして、なかったことにしていたのかもしれません。
ミスをした時の考え方は、変わりましたか?
以前は、なぜミスしたのだろう、自分に能力がないからだと、堂々巡りしていました。注意が足りないなら、もっと注意するしかないと考えていたんです。
今は、自分を責め続ける前に、「どうすれば次のミスを減らせるだろう?」と考えるようになりました。
物忘れがなくなったわけではありません。でも、ミスをした後に、次のためにできることを探しやすくなりました。
「承知しました」で引き受けず、別の日程や進め方を提案できた
日程の調整は、どう変わりましたか?
相手の業者さんにも、ノルマや日程を調整する事情があります。でも、こちらにも都合があるんですよね。お互いの事情を考えて、間を取るような案を出せるようになりました。
相手に合わせるだけでなく、自分の意見や気持ちも大事にしていいと思えてきました。その場だけ丸く収めるより、これからの仕事を良くするために話した方がいいのでは、と考えるようになったんです。
「言っても無駄」という考えは、どう変わりましたか?
ワークの中で、普段ならやらない行動を試してみました。「無駄かもしれないけれど、ダメ元でやってみよう」と、少しずつ積み重ねたんです。
こちらでは言ったら悪いと思っていたことも、相手は気にしていなかったり、提案を受け入れてくれたりすることがありました。そうした経験が重なるうちに、「伝えてみてもいいんだな」と思えるようになりました。
仕事の進め方についても、こう変えた方がよいのではと提案できるようになりました。「自分もこんなことを言えるようになったんだ」と、変化を感じました。
思いつきを行動に移し、目標へ近づいていきたい
これから、どんなことを大切にしたいですか?
起業も含めて、将来のことはいろいろ考えていました。ただ、やりたいことや、やるべきだと思うことが浮かんでも、そのまま消えてしまうことがありました。
これからは目標を持ち、その方向に向けて実際に行動していきたいです。自分の気持ちも確かめながら、いろいろな目標を達成していきたいと思っています。
自分の意見を後回しにしてしまう人へ
取り組む中で、特に支えになったことを教えてください。
ワークの仕組みもよかったですが、それ以上に、仲間とやり取りできる場がよかったと思っています。
学校では年齢の近い人、会社では仕事や立場の近い人が集まりやすいですよね。ここでは、さまざまな地域に住む方の体験や意見、視点にインターネットを通して程よい距離で触れられました。
これから取り組む方にも、そうした人とのやり取りを含めて、試してみてほしいと思います。
CBTジム®で、自分の意見と相手の事情を確かめ、提案を考える
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
「自分が我慢すればいい」と意見を引っ込めてしまう方も、自分の気持ちと相手の事情を整理し、お互いの都合を踏まえた別の案を伝えてみませんか。