仕事をもらう立場だからと、自分の意見を抑えていた頃
以前は、取引先とのやり取りで何に悩んでいましたか?
個人で編集者とライターの仕事をしているので、仕事相手は取引先になります。上司や部下という関係ではなく、お仕事を頂いている以上、相手の要望は何でも聞かなければいけないと思っていました。
相手に悪く思われないようにと、ビクビクしていました。メールを書く時にもいろいろ考えてしまって、時間がかかっていたんです。
自分の意見を引っ込めてしまうのは、どんな場面でしたか?
編集や文章の構成には、自分の経験から「こちらの方がいい」と思うものがあります。それをご提案したいのですが、取引先から「違う写真を入れて」「この文章を差し込んで」と言われることがありました。
その通りにすると構成がおかしくなりそうだと思っても、「分かりました」と聞き入れていました。相手の要望を聞くのが仕事だという思いがあったんですね。
「完璧でなければダメ」「ミスはしてはいけない」という考えも強くて、仕事をする中で自分を苦しくしていたと思います。
仕事でも意見を言える自分へ──向き合い始めたきっかけ
ワークを知ったきっかけは何でしたか?
サトマイさんの動画で初めて知って、「何だろう?」と思い、いろいろ調べました。仕事で自分の意見を言いづらいことが、取り組むきっかけの一つでした。
自分の事業も私生活も、もっと良くしていきたいという気持ちがありました。
続けてみようと思えたのは、どんなところでしたか?
ワークを繰り返していくという話を聞いて、特別な能力がなければできないことではなく、まず自分で取り組んでみればいいんだと思えたことが、決め手でした。
実際には、思うように取り組めない時もありました。それでも、「完璧にやらなくてもいい」と思い直して、淡々と続けていきました。
モヤッとした時に、いつもの結論の前に立ち止まれるようになった
最初に感じた気づきは何でしたか?
「自分の考え方には偏りがあるんだ」と気づけたことが、大きかったです。自分とは違う考え方もあると知って、それまでの考えを疑ってみるようになりました。
それから、何かモヤッとする出来事があったら、一度立ち止まるようにしました。以前なら、すぐに「完璧にやらなきゃ」「相手はこう思っているに違いない」と、いつもの考えに進んでいたと思います。
自分一人では、気づきにくかったこともありましたか?
ありました。私は仕事で全体を取りまとめる役割をすることがあり、「自分がやらなければ仕事が回らない」「自分が全部を動かせる」と思っていたことにも、途中で気づきました。
最初のうちは、自分の考え以外にどんな見方があるのか、思い浮かべるのが難しかったです。ワークへのコメントや助言をもらう中で、新しい視点を教えてもらいました。一人だけだったら、気づけることはもっと少なかったと思います。
取引先に確認や提案ができ、夫にも思いを伝えられるようになった
取引先への行動で、変えてみたことはありますか?
以前は、心配なことがあっても、「確認したら相手の時間を奪うのでは?」「何度も同じことを言わせてしまうのでは?」と考えていました。
でも、不安なことは聞いた方がいいし、間違えるより確認した方がいい。そう思って、気になった時はすぐ相手に確かめてみるようにしました。
実際に聞くと、相手は丁寧に説明してくれました。「ミスをするより、どんどん確認してください」という反応だったんです。自分の中で、相手を必要以上に怖い存在にしていたんだなと感じました。
自分の意見を伝えることや、仕事の進み方は変わりましたか?
取引先に対して、自分の意見を言いやすくなりました。伝えてみたら、「意外と大丈夫だったな」と感じることがありました。
メールも早く書けるようになってきました。自分の中で100%を求めすぎず、完璧でなくても大丈夫だと思えるようになったんです。
意見を伝えやすくなったこともあって、以前より仕事を早く終えられると感じています。
家庭で気持ちを伝えた時は、どうでしたか?
夫に対しても、自分が我慢して波風が立たずに済むなら、それでいいと思っていました。でも、夫がどう思うかを、私が勝手に想像していたところがあったんです。
小さな要望から伝えてみました。例えば、食べ終わったお皿をキッチンに持っていってほしいと言うと、「分かった。忘れていただけだった」と返ってきました。
もう少し難しい話でも、夫は「じゃあ、どうしようか?」と、一緒に解決策を考えたかったんだと分かりました。私が一人で悩むより、困っていることを共有したいと思っていたんですね。自分が思っていたよりも、周りの人は優しかったと感じました。
「自分なんて」と諦めていた分野にも挑戦したい
これから、どんなことを伸ばしていきたいですか?
自分の考えを、もっと伝えられるようになりたいです。自分の考え方に気づく中で、少しずつ気持ちも整理できてきました。
「自分なんて」と思って、取り組めなかった分野もあります。そうしたことにも挑戦して、仕事も私生活も、より良くしていきたいと思っています。
自分の意見を伝えることに、ためらいがある人へ
過去の自分や、これから取り組む人に伝えたいことはありますか?
過去の自分には、「思っているよりも、考え方の癖があるよ」と伝えたいです。何かあるだろうとは思っていましたが、自分ではよく分かっていませんでした。
私も、最初からワークを思い通りに続けられたわけではありません。これから取り組む方にも、完璧にできなくてもいいので、試してみてほしいと思います。
CBTジム®で、相手の反応への思い込みに気づき、自分の意見を伝える
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
取引先に遠慮して意見を飲み込んでしまう方も、相手がどう思うかという想像と実際に言われたことを分け、不安な点を確認する、自分なりの案を伝えるといったやり取りを考えてみませんか。