仕事を前に、完璧を目指して動けない──自分への厳しさを緩めて、「まずやってみよう」と進められるように

個人事業主のひろさんは、仕事に取りかかる前から「無駄に終わったらどうしよう」と考え、先延ばしにしてしまうことに悩んでいました。「もっと頑張るべきだ」という思いも、自分を責める言葉になっていたといいます。

悩んでいるのに行動は進まず、休むことへの切り替えもできない。そんな状態を振り返り、「泥の中でもがくような感覚だった」と話します。

気持ちを言葉にして、自分の考え方を確かめ始めたひろさん。完璧を待たずに仕事を進められるようになり、家族との会話でも力を抜けるようになった変化をお聞きしました。

Before

  • 仕事を始める前から、意味があるのか、無駄にならないかと考えて先延ばしにしていた
  • 「まだ足りない」「もっと頑張るべきだ」と、自分を責めていた
  • 悩み続けて仕事が進まず、休むことにも切り替えられなかった
  • 妻の話を「だけど」と否定し、自分が正しいと考えていた

After

  • 完璧でなくても仕事を進められるようになり、何も進まなかったと感じる日が減った
  • できているところにも目が向き、自分を責めることが減った
  • 「今日はここまで」と仕事を区切り、気持ちを切り替えやすくなった
  • 妻にも考えや事情があると受け止め、話を否定することが減った

Contents

目次

  1. 「無駄になったらどうしよう」と、始める前から立ち止まっていた頃
  2. 考え方の癖を知り、視界が開けた──向き合い始めたきっかけ
  3. 「自分もそこそこできている」と、認められるようになった
  4. 仕事の先延ばしが減り、妻の話も受け止められるようになった
  5. 思い込みに縛られず、自分で選んだ方向へ進みたい
  6. 頑張っているのに、動けなくなっている人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

「無駄になったらどうしよう」と、始める前から立ち止まっていた頃

以前は、仕事でどんなことに困っていましたか?

仕事が手につきづらく、先延ばしにする癖がありました。やる前から、「これをする意味はあるのかな?」「無駄に終わってしまったらどうしよう」と考えていたんです。

人生全体に対しても、どちらかというと悲観的でした。不安なことや、意味がないかもしれないことが、先に頭に浮かんでいました。

仕事が進まない時、自分にどんな言葉をかけていましたか?

「まだ足りない」「もっと頑張るべきだ」と考えていました。努力しようとしているつもりでしたが、自分で自分を責めていた部分もあったと思います。

悩んでいるのに行動しない状態が、そのまま続いてしまう。仕事をいったん終えて、気分を切り替えることもできませんでした。泥の中でもがくような、檻の中にずっといるような感覚でした。

考え方の癖を知り、視界が開けた──向き合い始めたきっかけ

考え方を振り返ることに、興味を持ったきっかけは何ですか?

最初にどこで知ったのかは、はっきり覚えていません。ただ、考え方を振り返る方法があると知って、自分でもAIを使って試してみたことがありました。

その時に、こういう考え方の癖があるのではと示されて、「ずっと抱えていた悩みには、考え方の癖が関係しているのかもしれない」と感じたんです。自分の中では、視界が開けたような感覚がありました。

実際にワークを続けてみようと思った決め手は何でしたか?

体験した方のインタビュー動画を見たことが大きかったです。私には、前向きに変わっているように映る方が多くて、印象に残りました。

自分は悲観的に考えることが多いと感じていたので、私も、もう少し違う捉え方ができるならやってみたいと思いました。

「自分もそこそこできている」と、認められるようになった

気持ちを書き出す中で、どんなことが分かりましたか?

気持ちを書いてみると、「自分はこういう場面で不安になるんだな」と分かってきました。何が不安なのかが分かると、どうすればいいかも考えられるようになったんです。

「もっと頑張るべきだ」という思いが、自分を攻撃する言葉になっていたことにも気づきました。今は、できていないところばかりではなく、「自分もそこそこできている」と思えるようになってきました。

ほかの人とのやり取りは、どんな支えになりましたか?

ほかの方が、自分の経験を踏まえて「私はこう思いました」と言葉を返してくれたことが大きかったです。AIの整った答えとは違う、人の声に触れられたと感じています。

普段と違う行動を考えるのは、最初は難しかったです。どうしても、いつも自分がしていることに考えが戻ってしまうんですね。思いつかない時は、AIにヒントをもらったり、周りの方に意見を聞いたりしていました。

仕事の先延ばしが減り、妻の話も受け止められるようになった

仕事の取りかかり方は、どう変わりましたか?

「60点や70点くらいでもいいから、一度進めてみよう」と思えるようになりました。背伸びして完璧を目指していた時より、「今の自分にできるのはこのくらいだ」と考えて、まず取りかかれるようになりました。

自分を責めることが減ったのも、先延ばしが減ったことにつながっている気がします。「結局、何も進まなかった」という日も少なくなりました。

仕事を終える時の切り替えも、変わったのでしょうか?

「今日はここまでにしよう」と、いったん区切れるようになりました。少しゲームをするなど、考えることから離れる時もあります。

以前は、悩んだまま動けずに時間が過ぎていました。今は仕事をいったん終えて休めるので、気持ちも楽になったと思います。

家族との関わりにも、その変化は出てきましたか?

妻の話を聞く時、以前は冒頭から「だけど」と否定することがよくありました。自分が正しいのだから、相手もこう考えるべきだという思いが強かったんです。

今は、妻には妻の考えがあり、置かれている状況も自分とは違うんだと思うようになりました。自分でも否定することが減ったと思っていたら、妻からも「最近は少ない気がする」と言われて、嬉しかったです。

子どものお手伝いが自分の期待通りにいかない時も、できたことを褒めて、「ありがとう」と伝えることを試しました。細かく直してほしいことを言う前に、できたことをそのまま喜んでもいいんだと感じました。

思い込みに縛られず、自分で選んだ方向へ進みたい

これから、どんな自分でありたいですか?

自分の人生の進む方向を、自分で決めていけるようになりたいです。細かく厳密に決めるというより、「こうありたい」「こんなふうにしていきたい」という方向を持ちたいと思っています。

考え方の癖に縛られて、何もしないまま身動きが取れなくなることがありました。これからは、自分がそうしたいと思った方向に進めるようになっていきたいです。

頑張っているのに、動けなくなっている人へ

過去の自分に、今ならどんな言葉をかけますか?

「結構頑張っているんだから、もうちょっと力を抜いたら?」と伝えたいです。できているところもあるんだからと、そっと肩をたたいてあげたい気持ちですね。

以前は、ずっと張り詰めた糸のようだったと思います。もう少し気楽に過ごしてもいいと、今は感じています。

同じようにモヤモヤを抱えている人に、伝えたいことはありますか?

自分の中でずっと抱えていることや、うまくいかないと感じることがあるなら、今できることを一つ試してみるのもいいと思います。

私は、自分なりに調べてみたり、実際にワークに取り組んだりしたことが、考え方を見直すきっかけになりました。

CBTジム®で、完璧を求める考えに気づき、今できることから始める

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

「もっとできるはず」と自分を責めて仕事を先延ばしにしてしまう方も、今できていることを確かめ、まず着手する範囲や今日は終える区切りを考えてみませんか。

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