高い目標を立てては、できない自分を責めていた──「できた部分」に目を向けて、挑戦を続けられるように

ITエンジニアの國松さんは、高い目標を立てても理想通りに頑張れず、落ち込むことを繰り返していました。専門書の内容が頭に入らないと、「自分には向いていない」と考え、机に向かっていても別のことを始めてしまったといいます。

挑戦することは好きなのに、うまくいかないと、それまでの努力まで否定してしまう。自分へのハードルを上げるほど、失敗することが怖くなっていたと振り返ります。

考え方を振り返る中で、できた部分とできなかった部分を分けて考え始めた國松さん。つまずいても読み進める、最初の失敗で諦めずに試すという変化をお聞きしました。

Before

  • 高い目標を立て、理想通りに頑張れない自分を責めていた
  • 専門書がすぐに頭に入らないと、気が散って別のことを始めていた
  • 一度うまくいかないと「向いていない」と考え、投げ出しがちだった
  • 電車で大声で電話する人など、自分の基準と違う行動に苛立っていた

After

  • できなかったことだけでなく、できた部分も具体的に認められるようになった
  • すぐに理解できなくても、まず読み進めてよいと思えるようになった
  • 最初のつまずきだけで諦めず、もう一度試してみようと思えるようになった
  • 相手にも事情があるかもしれないと考え、落ち着いていられる時間が増えた

Contents

目次

  1. 高い目標を立てるほど、できない自分が苦しくなっていた頃
  2. 新しい挑戦までの時間を生かしたい──向き合い始めたきっかけ
  3. 中途半端でも出してよいと分かり、気持ちが楽になった
  4. 分からなくても読み進め、一度の失敗で諦めない考え方へ
  5. 仕事でぶつかる壁にも、学んだ見方を使っていきたい
  6. 理想通りに頑張れず、自分を責めてしまう人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

高い目標を立てるほど、できない自分が苦しくなっていた頃

以前は、自分にどんな目標を課していましたか?

自分に満足できなくて、「もっと努力しなければ」と、目標をどんどん高くしていました。でも、自分が思う理想の頑張り方ができずに、落ち込むことが多かったです。

コツコツ続けるのは苦手で、どちらかというと短期集中で一気に終わらせたい方でした。それがうまくいかないと、先延ばしにして、時間だけが過ぎてしまっていました。

仕事のために学ぶ場面では、どうでしたか?

ITエンジニアなので、専門書を読むことがよくあります。業界では基本的とされる内容でも、初めて学ぶ人にとっては難しいことがあるんですね。

すっと頭に入ってこないと、「自分はダメだ」「向いていない」と考えていました。机には向かうのですが、気が散って、別のことを始めてしまうことが多かったです。

頑張っていても結果が出ないと、その努力を自分で否定して、投げ出してしまう。そういうことを繰り返していました。

新しい挑戦までの時間を生かしたい──向き合い始めたきっかけ

自分の考え方と向き合い始めたきっかけは何ですか?

新しい挑戦を始める前に、予定がぽっかり空いた1か月がありました。その時間を無駄に過ごしたくないと思ったことが、ワークを始めたきっかけです。

挑戦すること自体は好きでした。ただ、何かを始めても、うまくいかないことにぶつかると落ち込んでしまう。そんなことがよくありました。

振り返り始めて、自分について分かってきたことはありますか?

自分では、そんなに自己評価が高い方ではないと思っていました。でも、ワークをしながら、失敗することがどんどん怖くなっていたのかもしれないと感じました。

高い目標を立てて、結果が出ないと、頑張ったことまで否定してしまう。そうして、自分の弱い部分やできない部分を見つめられなくなって、最後には頑張れなくなっていたのかなと思います。

中途半端でも出してよいと分かり、気持ちが楽になった

ワークを始めた時、難しかったことは何ですか?

最初は、何を題材に書けばいいのか分からず、考える時間が長かったです。「ちゃんとした題材を探さなければ」と思って、かえって見つけられなくなっていました。

「これは題材として合っているのかな?」と考えると、手が止まってしまうんです。ワークでも、きちんとやろうとしすぎていたんですね。

そこから、どうやって続けられるようになりましたか?

「中途半端でもいいから、書いたものを出していい」と聞いて、救われたところがありました。題材が正しいかどうかを気にしすぎず、気軽に書くようになると、楽しくなってきました。

同じチームの方から、少し機械的に取り組んでみてもいいのではと助言をもらい、一日の終わりにまとめて書くことも始めました。

書いて振り返るうちに、できなかったことを受け止めたうえで、「次はどうしようか?」と考えたくなりました。実際に何をするかにも、目が向くようになったんです。

分からなくても読み進め、一度の失敗で諦めない考え方へ

専門書に向かう時の考え方は、どう変わりましたか?

内容がすぐ頭に入ってこなくても、「まず読んでいけばいいか」と思えるようになりました。すぐに分からなくても、自分はダメだと決めつけずに読めるようになってきました。

集中できないこともワークで振り返りました。その時に、周りの方から「長く集中し続けようとせず、短い集中を繰り返してもいいのでは」と言ってもらったことが、大きかったです。

うまくいかなかった時も、「できたところはどこだろう?」「できなかったのはどこだろう?」と、分けて考えられるようになってきました。

失敗することへの怖さにも、変化はありましたか?

失敗への向き合い方については、まだ十分に取り組めているという実感まではありません。ただ、試してみることを大事にしたいという気持ちは、強くなっています。

以前は、一度ダメだったらもうダメだと思いがちでした。今は、「一度うまくいかなかったけれど、もう一回やってみよう」と、最初のつまずきで諦めないようにしています。

例えば、週に3回運動のジムへ行こうと思っていたとして、1回か2回しか行けなくても、その行けた分を認めたい。できなかった回数ばかりを見るのではなく、できたところにも目を向けようという考えが出てきました。

自分以外の人への見方も、変わったのでしょうか?

自分に「こうしなければ」と求める気持ちは、周りの人にも向いていました。例えば、電車の中で大きな声で電話している人を見ると、苛立つことがありました。

今は、すぐに「この人はダメな人だ」と決めつけず、何か急ぎの事情があるのかもしれないと考えることもあります。事情が本当に分かったわけではありませんが、自分の見方だけで決めなくなったことで、落ち着いていられる時間が増えたと感じています。

仕事でぶつかる壁にも、学んだ見方を使っていきたい

これから、どんなことを大切にしていきたいですか?

自分の人生を、より良く生きていきたいというのが、一番の目標です。

ITエンジニアとして、これからもいろいろな人と関わっていきますし、マネジメントをすることもあると思います。そうした中で、ワークを通じて学んだことを使いながら、いろいろな壁に向き合っていきたいです。

理想通りに頑張れず、自分を責めてしまう人へ

これから考え方を振り返るワークに取り組む人へ、伝えたいことはありますか?

誰かが簡単に自分を変えてくれるとか、行けば何かいいことが待っているとか、そういうものではないと感じています。スポーツジムで、自分で筋トレをするような場所なんだと思います。

私も、最初は題材を選ぶだけで手が止まっていました。それでも淡々と繰り返す中で、自分について少しずつ分かってくることがありました。これから取り組む方にも、その感覚を伝えたいです。

CBTジム®で、高すぎるハードルを振り返り、できた部分から次を考える

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

目標通りにできず「自分には向いていない」と諦めてしまう方も、できた部分と難しかった部分を分け、少し読み進める、もう一度試すといった続け方を考えてみませんか。

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