「全部やらなきゃ」で朝から憂うつ──完璧を求めて自分を責める日々に、人に頼る余裕が生まれた

仕事やボランティア活動に力を入れながら、家族のケアも担うカイさん。頭の中はやることでいっぱいで、朝起きた時から憂うつになることがありました。

自分で決めた水準に届かなければ駄目だと思い、一つのことに時間を注ぐと、ほかのことが後回しになる。そのたびに、うまく回せない自分を責めていたといいます。

忙しさは今もあります。それでも、できる範囲を見積もり、周りに協力を頼みながら予定を組み直すようになったカイさんに、日々への納得感が増えていった過程をお聞きしました。

Before

  • やるべきことが頭にあふれ、朝から憂うつになっていた
  • 自分で決めた水準を目指すあまり、家族のことやほかの用事が後回しになっていた
  • 予定通りに進まないと、うまく回せない自分を責めていた
  • どう思われるかが気になり、難しい仕事も一人で抱え込んでいた

After

  • 忙しい中でも、今日取り組むことを決めて落ち着いて動きやすくなった
  • 限られた時間でできる範囲を見積もり、これでよいと納得できることが増えた
  • ここまでできたと認め、予定を修正しながら進められるようになった
  • 難しい時は早めに伝え、家族や仕事相手に協力を頼めるようになった

Contents

目次

  1. 朝からやることに追われ、うまく回せない自分を責めていた頃
  2. 頭の中になかった考えに出会った──向き合い続けるきっかけ
  3. 「ここまでできた」と、今の自分を認められるようになった
  4. 家族にも仕事相手にも、早めに協力を頼めるようになった
  5. 予定を直しながら、自分で決めた方向へ進んでいきたい
  6. やりたいことと現実の間で悩んでいる人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

朝からやることに追われ、うまく回せない自分を責めていた頃

以前は、どんな毎日を過ごしていましたか?

やらなきゃいけないことが頭の中にいっぱいあって、なかなか整理がつきませんでした。日々締め切りに追われて落ち着かず、朝起きて、とても憂うつになることもありました。

仕事のほかに、力を入れているボランティア活動があります。親の介護や子どものケアも必要で、趣味もある。やりたいことと、やるべきことの両方に追われていました。

特に苦しかったのは、どんなところですか?

自分で「ここまでできなければ駄目だ」という水準を決めていました。そこに届きそうにないと、時間も力もほとんど全部、そのことに注いでしまうんです。

すると、家族のことやほかの用事がおろそかになる。それも気になって、「どうしてうまく回せないんだろう?」と、自分を責めていました。何かをしていても、うまく回っている感じがなかったんです。

頭の中になかった考えに出会った──向き合い続けるきっかけ

書き始めた頃、面白いと感じたのはどんなことですか?

初めの頃から、とっさに浮かんだ考えとは反対の見方を、あえて書いてみるのが面白かったです。「そういう考えもあるんだ」と気づけました。

いったん自分の考えを脇に置いて、ほかにどんな見方ができるかを考えるゲームのように、紙に書いてみたんです。頭の中で考えるだけでは出てこなかった言葉が出てきて、「なるほど、こうも考えられるよね」と思えました。それで、さらに書いてみようと思いました。

忙しい中で、どうやって続けましたか?

日中に思い浮かんだことをメモしておき、寝る前に日記を書くような感じで取り組みました。夜が難しければ、翌朝に書くこともありました。

紙に書いた言葉を見ていると、さらに思いや考えが出てきます。一日の気持ちに区切りをつけ、自分と向き合う時間になっていました。ただ、いくらでも時間をかけてしまいそうなので、時間は区切るようにしていました。

「ここまでできた」と、今の自分を認められるようになった

やることが多い状況を、どう捉え直しましたか?

理想どおりにはできていません。でも、今の自分にできたことは、そのまま受け止めようと思うようになりました。「自分はここまでできた。では、次に何をしようか?」と考える方に、頭を使うようになったんです。

時間は限られていますし、自分ができることにも限りがあります。その中でどこまでできそうかを考えると、「今日はこれでいいかな」と思えることが増えてきました。

日々の進め方には、どんな違いが出ましたか?

できることとできないことを分け、こまめに予定を見るようになりました。仕事だけでなく、家庭や趣味のことも、どこまでできそうかをノートに書き、実際にできたかどうかを見て修正しています。

忙しいこと自体は変わりません。でも、「今日はこれをやりましょう」と決めて、前より落ち着いて取り組めるようになってきました。

家族にも仕事相手にも、早めに協力を頼めるようになった

抱え込まずに伝えるために、最初に試したことは何ですか?

以前は、「これを言ったらどう思われるだろう?」と考えて抱え込んでいました。まずは言いやすい家族に、「これをやってくれない?」「自分ではできないんだけど」と伝えてみました。

言ってみると、意外に分かってもらえることもあったんです。それで、仕事やボランティア活動でも、同じように頼んでみるようになりました。

仕事では、どんなふうに伝えるようになりましたか?

難しいと思った時は、早めに周りへ知らせて協力を頼むようになりました。「手伝ってくれる?」「こういう状況なので、意見をもらえない?」と伝え、返ってきた反応をもとに、また進めます。

相手は、自分が気にしていることを気にしなかったり、逆に思いがけないところを気にしたりします。自分の頭の中だけで考えていても限界があると分かってきました。

今も難しいと感じることはありますか?

協力を頼むことが、いつでもできるわけではありません。まだ引っかかる時もありますし、予定を確認できないまま、計画から離れてしまうこともあります。

実行しやすくするために、朝に勉強するなら、前の晩に机へテキストや筆記用具を置いています。趣味のランニングも、着替えと靴を用意しておきます。「ここまでやらないと駄目」ではなく、短い時間でもよしとして、始めやすくする工夫を試しています。

予定を直しながら、自分で決めた方向へ進んでいきたい

これから、どんなことを身につけたいですか?

計画を立てて、着実に実行することを習慣にしたいです。「人生のパイロットになる」という言葉が、とてもいいなと思っています。

飛行機には時間や燃料の限りがあり、天候も変わりますよね。その中で計画を立て、修正しながら行きたい場所に向かう。自分も、限られた条件の中で、自分で決めて動いている感覚を持っていたいです。

やりたいことと現実の間で悩んでいる人へ

同じように悩んでいる人に、伝えたいことはありますか?

興味を持っている方は、すでに自分の現状や課題に、何か気づいているのではないかと思います。私にとっては、人の意見をもらいながら自分と向き合える、貴重な時間でした。

現実と自分の思いに、どう折り合いをつけていくか。そこで悩んでいるなら、一度試してみることをお勧めしたいです。

CBTジム®で、抱え込んでいることを整理し、今日できることを考える

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

「全部やらなきゃ」と抱え込んでしまう方も、自分に求める水準を振り返り、今日できる範囲を決める、難しいことは周りに相談するといった選択肢を考えてみませんか。

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