カチンと反発し、あとで自己嫌悪。「待てよ」の一呼吸が変えた人との向き合い方

作業療法士として働くsumirecatさんは、日々の仕事に加え、地域の用事や習い事にも追われていました。やることが重なると心は焦るのに、「面倒だ」と先送りし、そんな自分を厳しく責めていたといいます。

価値観の違う相手から理不尽だと感じる言い方をされると、反射的に怒りをぶつけることもありました。その後には、またやってしまったと自分を責め、嫌な気持ちだけが残っていました。

そんなsumirecatさんが、「60点でもやればいい」と少しずつ手を動かし、相手に反発する前に「待てよ」と考える時間を持てるようになった変化をお聞きしました。

Before

  • やることが重なると焦り、面倒な用事を先送りしていた
  • 少しでも間違うと、自分を厳しく責めて動けなくなっていた
  • 価値観の違う相手に、反射的に怒りを返していた
  • 相手にぶつけた後で自己嫌悪になり、嫌な気持ちが残っていた

After

  • 60点でも少しずつ進めればよいと思えるようになった
  • 用事を小さく分け、最初の一つに手をつけられるようになった
  • 「待てよ」と立ち止まり、事実や自分にできることを考えられるようになった
  • 苦手な相手とも、別の場面で自分から会話できるようになった

Contents

目次

  1. やることに追われ、反射的に怒りをぶつけていた頃
  2. 「この一年を見直したい」──向き合う時間を優先したきっかけ
  3. 60点でも出してみると、歩みを止めずにいられた
  4. 「待てよ」と考える時間が、人との関わりを変えた
  5. 自分が自分の相談相手になっていく
  6. 完璧にできず、動けなくなっている人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

やることに追われ、反射的に怒りをぶつけていた頃

以前は、仕事や日々の用事をどう受け止めていましたか?

仕事では、毎日の決まった作業をしながら、予定外のことにも対応します。やることが積み重なると「あれもこれもやらなきゃ」と焦っていました。

地域の用事も回ってくるので、疲れて帰ると「明日にすればいい」と先送りしていました。でも心は焦ったままで、「疲れているのに、またこんなことをやらなきゃいけない」と考えるほど、用事が来るたび前よりも嫌に感じるようになっていました。

人とのやり取りでは、どんなことが起きていましたか?

自分と価値観が違う相手に理不尽な言い方をされると、すぐカチンと来て、全力で反発していました。相手に怒りをぶつけても問題は解決せず、その後には「またやってしまった」と自分を責めていました。

0点か100点かで考え、少しでも間違うとダメだと決めつけていたので、自分を責めることでかえって動きが止まっていたのだと思います。

「この一年を見直したい」──向き合う時間を優先したきっかけ

なぜ、自分の考え方を振り返ろうと思ったのですか?

年明けの時期だったこともあり、この一年をよい年にしたい、自分の考え方を一度見直したいという思いがありました。

やりたいことや習いたいこと、やらなければならないこともある中で、まずは一か月、自分と向き合うことを最優先にしようと決めました。

続ける支えになったことは何でしたか?

最初に「完璧でなくても、途中まででも出してよい」と聞けたことです。十分な内容ではないと思っても、まず出してみると、そこから思いがけない気づきにつながることがありました。

一日の終わりに最初の振り返りをして休み、翌朝に続きを進める形も、自分には合っていました。

60点でも出してみると、歩みを止めずにいられた

最初に感じた変化は何でしたか?

100点でなくても、60点でもやればいいと思えるようになりました。完璧にしようとして止まるより、少しずつでも進めれば、止まらずに続けられると分かったんです。

やることが多い時も、順番をつけて「これを少し進めれば間に合う」と考えられるようになり、思っていたほど自分を追い詰めなくてもよいと感じました。

面倒な用事には、どう手をつけるようになりましたか?

いきなり全部を終わらせようとせず、「ちょっとだけ手をつけよう」と考えるようになりました。最初の一つだけをやると、生活の中の用事にも以前ほど重さを感じなくなりました。

「待てよ」と考える時間が、人との関わりを変えた

相手にカチンと来た時、反応はどう変わりましたか?

すぐに自分の価値観をぶつけるのではなく、「待てよ。相手にも何か事情があるかもしれない」と考えられるようになりました。

何が事実なのか、どこまでが自分の責任なのか、自分にできることは何か。そう考える時間を持てるようになり、怒りをぶつけた後に自分を責める流れから離れやすくなりました。

苦手な相手との関わりにも変化はありましたか?

以前は、苦手な職場の人と気まずい場面があると、その場から去り、その人との関わりもそこで終わっていました。

振り返る中で、その出来事とは別の場面なら、自分から会話することもできると気づきました。一つの場面だけで人間関係のすべてを決めなくてもよいと思えるようになったことは、大きな変化でした。

自分が自分の相談相手になっていく

これから、どのように続けていきたいですか?

今後は、嫌なことがあった時にも、一人で振り返り、自分が自分の相談相手になっていきたいです。

「自分には考え直す手段がある」と思うだけでも、少し力が抜けます。いつでも「待てよ」と立ち止まり、問題を解くために何ができるかを考えていきたいです。

完璧にできず、動けなくなっている人へ

同じように悩んでいる人へ、伝えたいことはありますか?

自分の考え方から少し離れて見ることは、簡単ではありません。私も別の見方を探すことに難しさを感じました。

それでも、まず自分の考えを最後まで書いてみて、別の見方がないか探すことで、今まで見えなかった選択肢に気づけました。完璧な答えを出そうとせず、60点でも一つ手をつけてみてほしいです。

CBTジム®で、「全部できなければ」を手放し、小さく動き始める

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

やることの多さに圧倒され、完璧にできない自分を責めてしまう方も、問題を小さく分けることで、まず一つに手をつける、相手に返す前に立ち止まるといった選択肢を増やしていけます。

\ のべ2,000人以上が参加済み!/

CBTジム®

認知の歪みを整えて思考力を鍛える科学的な脳トレ