ミスをした自分を責め、関係者とも距離を置いていた頃
以前は、ミスをした時にどう感じていましたか?
簡単なミスをすると、「なんで気づけなかったんだろう?」ということばかり考えていました。できなかったところに目が向いて、ずっと自分はダメだと思ってしまうんです。
ミスに限らず、自分が気に入らないことがあると、落ち込んだり、イライラが続いたりしていました。そういう状態が、長くありました。
その気持ちは、人との関わりにも出ていましたか?
一人で塞ぎ込んで、自分がどんどん嫌になっていました。ミスに関係する人たちから、少し距離を置いてしまうこともありましたね。
苦手な相手と話さなければいけない時も、気持ちが態度に出ていたと思います。自分が相手を苦手だと思っているから、相手も自分を苦手だろうと考えていました。
長年の落ち込み方を変えたい──転職の節目に向き合い始めたきっかけ
考え方を振り返ろうと思ったきっかけは何でしたか?
落ち込みや苛立ちを引きずる自分を変えたいという思いは、ずっとありました。
サトマイさんの本をきっかけに、「この人は面白いな」と思って、いろいろ調べていました。その中で、考え方を振り返る取り組みを知りました。
どんなところに共感して、始めてみようと思いましたか?
自分の人生のパイロットになるという考えに、すごく共感しました。当たり前のようで、実際には自分がそうできていないところがあったんです。
転職する時期と重なって、有給休暇を取る機会も多くありました。自分を振り返るには、いいタイミングだったと思います。
自分の見方だけが答えではないと気づき、切り替えやすくなった
ワークには、どのように取り組んでいましたか?
基本的には一日の終わりに振り返って、その日に一番感情が動いた場面を書いていました。
「その時、自分はどう感じていたんだろう?」と書いてみると、少し落ち着いて振り返ることができました。感情が動いた出来事の方が、私には書きやすかったです。
ほかの人からの言葉で、印象に残ったことはありますか?
ワークに「視点を変えてみるのはどうでしょう?」というコメントをもらいました。自分の見方だけが正解だと思っていたところに、別の見方もあると気づけたのは、大きな経験でした。
自分ではあまり細かく書けていないと思っていても、コメントをくださる方は、私の感情を拾ってくれました。「こういうこともあるのでは?」と新しい見方を示してもらえるのが、ありがたかったです。
続ける中で、取り組み方にも変化はありましたか?
最初は、少し書けただけで「できているかも」と思ったこともありました。でも、そこでやめずに続けることの大切さを読んで、ほかの方のワークも見るようになりました。
丁寧に書いている方の取り組みを参考にしながら、私も思ったことを残すようにしました。共感できるワークにはコメントもしました。一緒に取り組む人がいることは、私にとって大きかったですね。
苦手な相手と雑談ができ、母への期待にも余裕が生まれた
今は、ミスをした後にどう考えていますか?
ミスに気づいた直後は、今も落ち込みます。ただ、そこだけを見るのではなく、ほかの部分はできていたとも考えられるようになりました。
それに、ミスをしたなら、落ち込んでいるだけではなく対処しなければいけません。起きてしまったことは変えられないので、「これからどうしよう?」と考える方へ、切り替えやすくなったと思います。
イライラや不安が、ゼロになったわけではありません。でも、引きずっている自分に気づいて、「今はミスに対処しよう」と切り替えやすくなりました。
苦手な相手との会話では、何が変わりましたか?
私が苦手だと思っていても、相手が同じように思っているとは限らない。そう考えて話してみたら、落ち着いてやり取りできました。
用件が終わった後も普通に雑談できて、別のことも頼まれたんです。「自分もこうやって話せるんだな」と驚きました。
私の変化を相手がどう感じたのかは、確認していません。でも、自分が最初から決めつけずに話したことで、会話は変わったと感じています。
家庭でも、その見方は役立ちましたか?
母と同居していて、食事の用意などを手伝う機会が増えています。私が思う通りに母が動かないと、イライラすることがありました。
今は、母には母の考えや気持ちがあるので、自分の思い通りにならなくても当然だと思えるようになりました。苛立つことはあっても、その見方に気づくと、気持ちの負担が軽くなると感じています。
新しい職場で、自分の役割に時間を使いたい
これから、どんなことを大切にしていきたいですか?
これから新しい職場で働くので、与えられた役割にきちんと向き合いたいです。それも、社会に貢献することにつながるのかなと思っています。
時間は限られています。ずっと落ち込んだり、イライラしたりすることに使うより、自分の役割を果たすことに、なるべく時間を使っていきたいです。
自分一人で変わろうとして、行き詰まっている人へ
これから考え方を振り返る人へ、伝えたいことはありますか?
自分を変えたいと思って、本を読むだけではなかなか変わらないこともあると思います。私も、実際に何かやってみることが大事だと感じました。
ワークそのものもそうですが、助言をくれる方や、一緒に取り組む仲間がいたことが大きかったです。自分一人だけでは気づかなかったことに、気づける機会が増えました。
長く同じような反応をしてきた私にも、違う見方ができた。その経験を、これから取り組む方にお伝えしたいです。
CBTジム®で、ミスの後の自分への言葉を振り返り、今できる対処を考える
CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。
仕事のミスを引きずって周りと距離を置いてしまう方も、起きたことと自分への評価を分け、必要な対処や相手とのやり取りに意識を向けてみませんか。