周りの言動にイライラして集中できない──「こうあるべき」をゆるめ、気持ちを切り替えられるようになった理由

自営業で講演などの仕事をしているバヤシさんは、カフェで作業する際、周りの大きな声や貧乏ゆすりが気になって集中できないことがありました。なるべく人の少ない時間や席を選んでも、避けきれない時には苛立っていたそうです。

「マナーが悪い」と感じると、その気持ちを引きずってしまう。講演でも、期待した反応が返ってこないと、がっかりすることがありました。自分の中の「こうあるべき」と違う場面に出会うたびに、気持ちが乱れやすくなっていたといいます。

そんなバヤシさんが、どのように自分の中の「こうあるべき」に気づき、苛立ちを引きずらずに仕事へ戻れるようになったのか。カフェでの過ごし方や講演中の受け止め方、日常の会話に感じた変化をお聞きしました。

Before

  • カフェで大きな声や貧乏ゆすりが気になると、嫌な気持ちを引きずっていた
  • 周囲への苛立ちや雑念で、仕事への集中が途切れていた
  • 講演で期待した反応が得られないと、がっかりしていた
  • 日常のちょっとした出来事で苛立ち、会話を受け止める余裕が少なかった

After

  • 場所を変えたりイヤホンを使ったり、その場に応じて切り替えられるようになった
  • 気持ちのざわつきや雑念が減り、仕事に集中しやすくなった
  • 反応は人それぞれだと思え、がっかりする気持ちを切り離して次に進めるようになった
  • 普段の苛立ちが減り、何気ない会話も余裕を持って受け止められるようになった

Contents

目次

  1. カフェの声や人の振る舞いに苛立ち、仕事に集中できなかった頃
  2. 自分と向き合う人たちへの関心が、考え方を見直すきっかけに
  3. 「こうあるべき」の強さに気づき、昔の上司の言葉を受け止められた
  4. 苛立ちを引きずらなくなり、仕事に集中しやすくなった
  5. 身近なところから、人生を愉しむ人を増やしたい
  6. 思い通りにいかず、苛立ちを引きずる人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

カフェの声や人の振る舞いに苛立ち、仕事に集中できなかった頃

以前は、どんな場面で苛立つことがありましたか?

仕事でカフェを使う時ですね。大きな声や咳払い、貧乏ゆすりなどが気になると、「マナーが悪いな」と思って、その気持ちを引きずっていました。音や目に入る動きに敏感なところがあって、集中力を削がれてしまうんです。

仕事はデスクワークが中心で、講演の機会がある時には、その場所へ行きます。普段の作業は、自宅かカフェです。よく行くカフェには、運動も兼ねて自転車で30分くらいかけて通っていました。

気にならないように、工夫していたことはありますか?

なるべく人がいない早朝を選び、人から離れた席に座っていました。それでも避けられない時は、イライラしていましたね。

図書館など、学んだり集中したりする場所で妨げられたと感じると、特に相手に厳しい見方をしていました。

自分と向き合う人たちへの関心が、考え方を見直すきっかけに

自分の考え方に向き合い始めたきっかけは何ですか?

サトマイさんの動画です。統計の話にはもともと苦手意識があったんですが、分かりやすく、面白く伝えてくれていました。この方なら、考え方を振り返る方法も面白く伝えてくれそうだと期待しました。

それから、自分と向き合おうとしている人たちが集まる場にも、関心がありました。そういうことに時間やお金を使おうとする人たちとなら、良い交流ができるのではないかと思ったんです。

始める前に、心に残った言葉はありますか?

「自分自身のパイロットになる」という言葉です。自分を操縦するという考えには、以前から興味があったので、長年感じていたことと重なりました。

「失敗とはデータを得られないこと」という話も、新鮮でした。うまいか下手かだけで決まる話ではないんだと分かって、安心して試せる場所かもしれないと思いました。

「こうあるべき」の強さに気づき、昔の上司の言葉を受け止められた

書いて振り返る中で、自分のどんな傾向が見えましたか?

やっぱり「こうあるべき」という思いが強いことです。特に、公共の場のマナーや、学ぶことを妨げられるような場面で、気持ちがざわつきやすいと分かりました。

実は昔、公務員をしていた時に、上司から「思い込みが強い」「すべきという考えが強すぎる」と言われたことがあったんです。

当時は、良かれと思ってしたことを否定されたように感じて、受け入れられませんでした。ずっと心に残っていた言葉でしたね。

当時は受け入れられなかった言葉を、どう受け止めるようになりましたか?

時間がたつ中で、あの時は押しつけがましかったかもしれないと、思い当たることも出てきました。ワークで自分の考えを書き出すと、やっぱり「こうすべき」という思いが強かったんだと分かったんです。

昔の上司が言っていたのは、こういうことだったのかと、ようやく自分の中で受け止められた感じでした。

自分の嫌な部分を見ることに、抵抗はありませんでしたか?

私は、探ってみたいという気持ちが強かったので、あまり抵抗はありませんでした。弱いところも、面白そうだと思えるところがあったんです。

ざわついたら、振り返る機会が来たと思っていました。パソコンで書いて、自分の感情と向き合えたことに、その都度手応えを感じていましたね。

苛立ちを引きずらなくなり、仕事に集中しやすくなった

カフェで集中できない時は、どうするようになりましたか?

音に敏感なところが、なくなったわけではありません。ただ、もうここにはいられないと思ったら、早めに場所を変えられるようになりました。

イヤホンで音を遮って済むなら、そうする。自分で対応できないなら、別の場所に行く。その場に応じて切り替えられるようになったんです。

嫌だと思うことがあっても、その感情をあまり引きずらなくなりました。雑念が減って、仕事に集中しやすくなったことは大きかったですね。

講演中の受け止め方にも、変化はありましたか?

自分の中では決めぜりふだと思って話したのに、反応が今ひとつということがあります。以前は、それでがっかりしていました。

今は、「ここで反応してほしいと思っているのは、自分なんだな」と気づくようになりました。反応は人それぞれなので、自分の期待通りでなくても、がっかりした気持ちを引きずらずに次の話へ進めるようになりました。

日常の会話では、どうでしょうか?

普段の苛立ちが減った分、家族との何気ない会話も、以前より余裕を持って受け止められるようになりました。

人からどう見られているかも、あまり気にしなくなりました。だから、周りの評価がどう変わったかということ自体、以前ほど気に留めていないですね。

身近なところから、人生を愉しむ人を増やしたい

これから、どんなことに力を入れていきたいですか?

私のライフワークは講演です。講演を通して、人生を愉しむ人を増やしたいと思っています。

「愉しむ」は、愉快の「愉」という字にこだわっています。誰かから楽しみを与えられるだけではなく、自分の身の回りにあるものを生かして、自分から喜びを見つけるということです。

講演を通して、身近なところから、そういう人を増やしていきたいですね。

思い通りにいかず、苛立ちを引きずる人へ

以前の自分に、今ならどんな言葉をかけますか?

「ナイスチャレンジだったね」と言いたいです。ある程度年齢を重ねても、人は変われるものなんだなと、自分の経験から感じました。

私にとっては、仕事に集中できる時間が増えたことも、自分に向き合う人たちと交流できたことも良かったです。ほかの方から言葉をもらったり、自分から言葉を返したりする中でも、刺激をもらいました。

迷っている方には、私自身はやってみて面白い変化があったと伝えたいですね。これからも変わっていけるのではないかと思っています。

CBTジム®で、「こうあるべき」と気持ちの切り替えを見直す

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

周りの振る舞いや期待と違う反応に苛立つ方も、自分が求めていることを振り返り、場所を変える、相手の反応を受け止めるといった対応を考えてみませんか。

\ のべ2,000人以上が参加済み!/

CBTジム®

認知の歪みを整えて思考力を鍛える科学的な脳トレ