自分がどう思われるかより、相手が何を話しているか──「変なことを言ったら…」と身構えていた私に生まれた会話を楽しむ余裕

ユカリオさんは、人と話す時に「またおかしなことを言ったらどうしよう」と不安を感じていました。自分が傷つくことも、気づかないうちに相手を傷つけることも怖かったといいます。

子どもと話していても、相手の言葉を深読みしてしまい、何を伝えたいのかに集中できない。夫からの助言も、自分を責める言葉のように受け止めていました。

そんなユカリオさんが、起きたことと自分の気持ちを分けることで、どのように家族の言葉を受け取れるようになったのか。会話を楽しみ、家での笑顔も増えていった変化をお聞きしました。

Before

  • おかしなことを言うのではと不安になり、人との会話で身構えていた
  • 相手の言葉を深読みし、話の内容に集中できなかった
  • 子どもと話していても、自分に向けてくれている思いを十分に受け取れなかった
  • 人を傷つけないか気になり、ほかの人へのコメントにも時間がかかっていた

After

  • 自分の気持ちを少し離れて見られるようになり、会話への怖さが減った
  • 相手の言葉が入ってくるようになり、会話がかみ合うようになった
  • 子どもたちの思いに気づき、家での会話や自分の笑顔が増えた
  • 自分の視点で伝えてもいいと思え、ほかの人にコメントできるようになった

Contents

目次

  1. 「変なことを言ったら」と、会話で身構えていた頃
  2. 夫が見せてくれた資料──自分の考え方に向き合い始めたきっかけ
  3. 起きたことと気持ちを分けると、自分の身構えに気づいた
  4. 子どもの思いを受け取れるようになり、家での会話と笑顔が増えた
  5. 家族に心を開き、私からも愛情を返していきたい
  6. 不安で人との会話が怖くなる人へ

Trust

運営代表 / インタビュアープロフィール

運営代表:佐藤舞(サトマイ)

佐藤舞(サトマイ)プロフィール写真

合同会社デルタクリエイト代表社員 / 桜花学園大学客員教授
科学的な脳トレ「CBTジム®」を主宰。過去2600人に提供。
企業のマーケティングリサーチや需要予測などを行いながら、ビジネス統計学の専門家として、地上波テレビ・ラジオ、新聞、雑誌、経済メディアを通して、情報発信を行う。
上場企業の社外取締役も務める。

インタビュアー:さき

小柳出紗季 プロフィール写真

CBTジム®運営スタッフ / CBTジム®勉強会講師 / CBT実践歴6年
完璧主義によって仕事が思うようにパフォーマンスを発揮できなかったところから、CBTを通じて仕事の生産性が上がっただけでなく、自分や家族、仲間を大切にしながら、価値観にそって仕事に取り組めるようになった。

「変なことを言ったら」と、会話で身構えていた頃

以前は、人と話す時にどんなことが気になっていましたか?

「またおかしなことを言ったらどうしよう?」「笑われたらどうしよう?」と考えていました。小さい頃から、ちょっと変わった子だとか、天然だとか言われてきて、自分の発言に自信がありませんでした。

自分が相手を傷つけているのに気づいていなかったらどうしよう、とも思っていました。傷つくのも、傷つけるのも怖くて、身構えていたんです。

身構えていると、会話はどうなっていましたか?

相手の言葉を深読みして、余計な推測ばかりしていました。そのために、話の内容がまっすぐ入ってきませんでした。

会話がかみ合わず、見当違いのことを言ってしまったと思うこともありました。自分を守ろうとして、気づかないうちに壁を作っていたのだと思います。

夫が見せてくれた資料──自分の考え方に向き合い始めたきっかけ

自分の考え方を見直そうと思ったのは、なぜですか?

夫が、考え方のクセについて書かれた資料を見せてくれました。読んでみると、どれも自分に当てはまると思ったんです。それが、自分を少し離れて見た最初だったと思います。

夫はそれまでも助言してくれていましたが、私は攻撃されているように感じて、うまく聞けませんでした。「自分が至らないから悪いんだ」と受け止めていたんです。

当時、何を変えたいと思っていましたか?

人とちゃんとやり取りできない、怖いという状態が、自分でもしんどかったです。何か変わればと思い、勇気を出して始めました。

落ち着いた気持ちで、前向きに生きることを目標にしていました。

起きたことと気持ちを分けると、自分の身構えに気づいた

最初に、どんな変化を感じましたか?

目の前で起きたことと、自分の感情を分けて考えられるようになりました。それまでは、そういう見方があることも知りませんでした。

何が起きたかを書き、その後で自分の気持ちを確かめる。繰り返すうちに、普段の生活でも、自分の感情や行動を少し離れて見られるようになりました。感情にすぐ反応することが減り、生活も楽になりました。

自分でも意外だった気づきはありますか?

子どもに対しても、自分が傷つかないように身構えていたことです。「こんなに自分を守ろうとしていたんだ」と驚きました。

いったん自分の気持ちと分けて出来事を見ると、相手の言葉が入ってきて、会話がかみ合うようになりました。書いて初めて気づく思いもあり、日々の忙しさの中で見過ごしていたことがあったのだと思いました。

子どもの思いを受け取れるようになり、家での会話と笑顔が増えた

子どもとの会話は、どう変わりましたか?

思春期の息子が3人いるのですが、私に伝えようとしてくれていたことが、思っていた以上にあったと気づきました。

家族はもともとおしゃべりで、以前から話しかけてくれていました。変わったのは、私がその言葉や気持ちを受け取れるようになったことだと思います。

家での会話が増え、私の笑顔も増えました。子どもたちも嬉しそうに見えます。人と話すのは楽しいんだと分かったことが、私には一番大きな変化でした。

ほかの人に言葉を返す時も、変化はありましたか?

最初は、ほかの方が書いたワークへのコメントにも、「この言葉で傷つかないかな?」と時間がかかっていました。

でも、皆さんが悩みを率直に書き、私にもいろいろな視点から言葉を返してくれました。それを見て、「私も自分の視点で伝えていいんだ」と思えたんです。最初は勇気がいりましたが、少しずつコメントできるようになりました。

家族に心を開き、私からも愛情を返していきたい

これから、どんなことを大切にしたいですか?

落ち着いて前向きに過ごせるようになってきたので、視野を広げて挑戦したり、人生を楽しんだりしていきたいです。

家族がどれだけ愛情を向けてくれていたかにも気づきました。これからは私も、もっと心を開いて、家族に愛情を注いでいきたいです。

不安で人との会話が怖くなる人へ

同じように悩んでいる人へ、伝えたいことはありますか?

私の場合は、自分の中にもう一人、パートナーのような自分がいると感じるようになりました。少し離れたところから物事を見られると、気持ちも落ち着きます。

毎日心配してしまう方には、自分の気持ちを書いてみることをお勧めしたいです。私は、書く途中で知らなかった自分の思いが見えてきて、面白いし、驚きました。そういう気づきも楽しみにしてみてほしいです。

CBTジム®で、会話の不安と相手の言葉を分けて見る

CBTジム®では、とっさに浮かぶ考えや感情を書き出し、思い込みや決めつけに気づくワークを通じて、日常の行動選択を見直していきます。

人と話すたびに不安になる方も、相手が実際に話したことと自分の受け止め方を整理し、目の前の言葉に耳を傾ける選択を考えてみませんか。

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